2分でわかるアメリカ

2016/10/13FRB、金利据え置きは際どい決定だった

FRBが12日、金融政策を決めるFOMCの9月20−21日に開かれた前回会合の議事要旨を公表しました。

議事要旨の中でFRBは、政策金利を引き上げる根拠が強まったが、同時に雇用に若干の弱みがあるとの認識を示しました。大半は追加指標を待つべきだと主張しましたが、投票権を持つ数人が比較的近い将来に引き上げることが適切になるとの判断を示し、見方が分かれていることがわかりました。また、利上げの見送りは僅差の判断だと数人が言及したことも明らかになりました。

The Wall Street Journalは、次の利上げのタイミングについて見方が分かれているものの、FOMCのメンバーが「比較的早い時期」に利上げを想定していることがわかったと報じました。

Financial Timesは、FRBが前回会合で金利を据え置いたのは、僅差の決定だったことがわかったと伝えました。会合で3人が利上げを正式に主張したが、他のメンバーの一部も利上げ時期を遅らせるリスクを指摘したとしています。

The Washington Postは、9月会合の金利据え置きは際どい判断だと数人のメンバーが主張したことが明らかになったと報じました。大統領選の1週間前に開かれる11月の会合では金利が据え置かれると予想されているが、70%以上の確率で12月利上げがあるとみられているとしています。

こうした中、ニューヨーク州の財界人との会合に出席したニューヨーク連銀のダドリー総裁は、インフレが依然として低水準にあるとした上で、金融緩和の解除に対しては寛大な姿勢(be quite gentle)で臨むことになりそうだと述べました。

FRBの次回会合は11月1−2日、年内はさらに12月13−14日に会合が予定されています。
 
[October 12, 2016] No 0223076

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.20 更新ピート旋風、トランプ氏も意識17日付のコラムで、インディア州サウスベントのピート・ブーティジェッジ市長が2020年大統領選の民主党候補の新星として注目を集めているとお伝えしました。それ以降…
  • 2019.04.19 更新騒がしくなった朝鮮半島ベトナムのハノイで2月27日と28日に開かれた米朝首脳会談が決裂して以来、静かだった朝鮮半島。ここにきて、北朝鮮が活発な動きをみせ注目されています。「新型戦術兵…
  • 2019.04.18 更新米の対中輸入が急減、トランプ政策が寄与?アメリカ商務省が17日発表した2月の貿易赤字額は前月比3.4%減の493億8200万米ドルと、2018年6月以来の低水準となりました。予想の535億米ドルと比べ…
  • 2019.04.17 更新円もユーロもこう着、いずれ大きく動く?一般には馴染みが薄い「ボラティリティ」という言葉をマーケット関係者が頻繁に使います。相場の振れ幅、変動を意味します。米ドル/円は1米ドル=112円ちょうど近辺に…
  • 2019.04.16 更新ゴールドマンに対する冷たい指摘ウォール街の雄とされるアメリカ金融大手ゴールドマンサックスが15日発表した第1四半期(4−6月)の決算は、ほぼ全ての業務で減収となりました。ただ、1株利益は予想…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ