2分でわかるアメリカ

2016/10/12噂される「ブレイナード財務長官」

アメリカの大統領選まで1ヶ月を切りました。「女性蔑視発言」が収録されたビデオテープがトランプ氏の打撃となり、民主党候補のクリントン氏がリードを広げています。クリントン氏の「地滑り的大勝利」との見方も少なくありません。

こうした中、アメリカの首都ワシントンDCでは、早くも「クリントン政権の財務長官」が噂されています。名前があがっているのはFRBのラエル・ブレイナード理事です。

ハーバード大学で経済博士号を取得、クリントン政権でG7、G8のシェルパ(首脳個人代表)を担ったほか、オバマ政権では国際担当財務次官を務めました。ハト派として知られ、FRBの低金利政策の継続を一貫して主張しています。夫はカート・キャンベル前国務次官補で、こちらも「クリントン政権」に参加する可能性があると噂されています 。

The Washington Postは、11月の選挙でクリントン氏が勝てば、ブレイナード氏がアメリカで初の女性の財務長官になる可能性があると報じました。民主党は、ウォール街の銀行家を財務長官につけることを避ける傾向にあるが、ブレイナード氏はウォール街の外でキャリアを積んだとしています。ブレイナード氏のFRB理事の任期は2026年まであるが、指名された場合、上院の承認手続き中はFOMCから離れる必要があると伝えました。

Financial Timesは、ブレイナード理事が女性初の財務長官に指名される可能性があるが、選挙戦でクリントン氏を公に支持したことが共和党の標的になる可能性があると解説しました。ブレイナード氏は今年はじめ、クリントン陣営に2700米ドルを寄付していますが、FRBの元幹部のトルーマン氏が個人的なミスだと指摘しているとしています。

 
 [October 11, 2016] No 0223075

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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