2分でわかるアメリカ

2016/10/11原油価格押し上げたプーチン

10日のニューヨーク・マーカンタイル取引所で原油価格が大幅に上昇、50ドル台に値を戻しました。ロンドンの北海ブレントは年初来高値を更新しました。ロシアのプーチン大統領の発言がきっかけでした。

プーチン大統領は10日、トルコのイスタンブールで開かれた世界エネルギー会議で講演、OPECの減産に加わる可能性があると述べました。

ロシアの原油生産量はソビエト崩壊後の過去最高水準に達していますが、OPECの生産調整はロシアの協力がなければ効果がないとみられていました。プーチン大統領が、増産凍結や減産する可能性を示唆したことで、原油相場が大幅に上昇しました。

The Wall Street Journalは、プーチン大統領が原油の生産調整に関する国際的な合意に参加することを示唆、原油価格を押し上げたと報じました。ただ、原油の生産が低迷していたイラン、リビア、ナイジェリアが削減に応じるかどうかという重要な問題が残るとしています。

Financial Timesは、OPEC加盟国による生産調整の具体化という障害が残っているが、ロシアの支持が新たな合意を後押しする可能性があると伝えました。

Bloombergは、ロシアは原油生産を削減することより、増産を凍結することを好んでいると解説しました。10月のロシアの原油生産量は、日量1120万バレルに達したとしています。

世界エネルギー会議の別の講演の中でプーチン大統領が、トルコを経由してヨーロッパに天然ガスを運ぶパイプラインの建設を支持すると表明したとAPが伝えました。ロシアとの関係を修復したトルコのエルドアン大統領もパイプラインの重要性を訴えたとしています。
 
[October 10, 2016] No 0223074

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.26 更新トランプ対抗馬の本命アメリカ民主党のジョー・バイデン前副大統領が25日、2020年大統領選への出馬を正式に表明しました。立候補が噂されていましたが、ようやく動き出しました。バイデン…
  • 2019.04.25 更新トランプ大統領は弾劾されるかロシア疑惑捜査をめぐるモラー特別検察官の報告書が公開されましが、トランプ大統領がロシアと結託したことは断定されませんでした。しかし、司法介入についてはグレー、判…
  • 2019.04.24 更新S&P500とナスダック最高値ニューヨーク株式マーケットの23日の取引で、幅広い業種、銘柄で構成される株価指数のS&P500、そしてテクノロジー株の比率が高いナスダックがそれぞれ終値…
  • 2019.04.23 更新トランプ大統領のジレンマアメリカ政府は22日、イラン産原油の禁輸措置について、日本、中国、韓国、台湾、インド、トルコ、イタリア、そしてギリシャの8カ国・地域に対する適用除外を5月2日に…
  • 2019.04.20 更新ピート旋風、トランプ氏も意識17日付のコラムで、インディア州サウスベントのピート・ブーティジェッジ市長が2020年大統領選の民主党候補の新星として注目を集めているとお伝えしました。それ以降…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ