2分でわかるアメリカ

2016/10/082分でポンド6%急落、いったいなにが?

2分でポンド6%急落、いったいなにが?

7日のアジアの外国為替マーケットで、イギリスの通貨ポンドが突然急落しました。31年ぶりの安値水準である1.25ドル〜1.26ドル台で推移していたポンドの対米ドル相場は、わずか2分で6%超安い1.1819ドルまで下げました。また、ReutersのプラットフォームRTSLでは、1.2600ドルから1.1491ドルまで下落しました。「フラッシュ・クラッシュ」もしくは「フラッシュ・ドロップ」と呼ばれました。

EU離脱を追随する国が出ないようイギリスとの交渉を厳格にすべきだとするフランスのオランド大統領の主張をFinancial Timesが報じたこと、ヘッジファンドなどの仕掛けや誤発注、あるいはコンピュータ・ソフトが誘発したか。様々な憶測が飛び交っていますが、原因はまだ不明です。

Financial Timesは、ポンドが急落後にやや戻したが、依然として安い水準から抜け出せないでいると伝えました。イギリスのEU離脱への懸念が高まっているとしています。

Reutersは、アジア市場でポンドが急落したことについて、イングランド銀行が原因を調査していることを明らかにしたと報じました。

Bloombergは、アルゴリズムを使ったコンピュータ取引が流動性の薄いアジアの早朝時間帯の値動きを増幅させた、もしくは人為的なミスの可能性など、トレーダーが原因を説明できないでいると伝えました。

The Wall Street Journalは、入力ミスの可能性をアナリストが指摘しているが原因が不明だと伝えると同時に、コンピュータ取引への懸念を高める結果になったと解説しました。Journalは別の記事で、ポンドの急落に加え英国債の利回りが上昇していて、ブレグジットへの警戒感を示していると報じました。

USA Todayは、アジア市場の「2分間のカオス」でポンドが急落したと伝えました。専門家は、ポンド相場がまだ底を打っていないとみているとしています。

 
[October 07, 2016] No 0223073

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.22 更新「トランプ輸入車関税」、ずれ込む可能性※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(20日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカのロス商務長官は21日、ウォールストリートジャーナル…
  • 2018.08.21 更新トルコの次を心配する投資家
  • 2018.08.18 更新再び売られたトルコリラ※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)世界のマーケットに影響した「トルコショック」。今週初めに急落…
  • 2018.08.17 更新米300紙、トランプ大統領からの攻撃に対抗※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの300を超える新聞が16日、報道の自由を擁護する社…
  • 2018.08.16 更新新興国からマネー流出、ベア領域※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコ・ショック」が新興国に連鎖しています。震源のトルコリ…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ