2分でわかるアメリカ

2016/09/22日銀の政策転換、厳しい見方も

日銀は21日の金融政策決定会合で、長期金利をおおむね0%に誘導する追加措置を決めました。マイナス金利0.1%は維持しました。

具体的には、年80兆円の国債買い入れペースを維持、10年国債の利回りが0%程度で推移するよう買い入れを行います。日銀は、インフレ率が目標の2%を超えるまで金融緩和を続ける方針も表明しました。

国連総会に出席するためニューヨークを訪れている安倍首相は21日、日銀の政策転換を歓迎すると述べました。その上で、日銀と緊密に連携し、アベノミクスを加速する考えを示しました。

The Wall Street Journalは、中央銀行は1年未満の短期金利を目標とするのが一般的で、長期金利の誘導目標を設定するのは異例だと報じました。FRBは第2次世界大戦中に戦争の債務を軽減するために採用した例があるとしています。

Financial Timesは、金融危機から8年たった今も、世界の中央銀行が低インフレからの脱却に苦しんでいることを示す形になったと解説しました。約束に反し低インフレが3年半続き、黒田総裁に対する信任が揺らいでいて、総裁の言葉を世間が真剣に受け止めるかが疑問だとしています。FTはまた、日銀の実験が、将来により困難な状況を招くリスクがあるとするコラムを掲載しました。

CNBCに出演したソシエテ・ジェネラルのストラテジストは、日銀の政策は「政策手段がなくなりつつある」ことを示したとコメントしました。
 
[September 21, 2016] No 0223061

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.17 更新米300紙、トランプ氏攻撃に対抗※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの300を超える新聞が16日、報道の自由を擁護する社…
  • 2018.08.16 更新新興国からマネー流出、ベア領域※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコ・ショック」が新興国に連鎖しています。震源のトルコリ…
  • 2018.08.15 更新エルドアン大統領、iPhoneと米ドル買うな※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコのエルドアン大統領は14日、iPhoneなどアメリカの…
  • 2018.08.14 更新トルコリラ再び最安値、中銀措置効かず※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコリラの下げが止まりません。トルコの中央銀行は、商業銀行…
  • 2018.08.11 更新トルコ通貨危機の連鎖※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(6日更新)はこちら(マイページへログイン)10日の欧米の取引でトルコリラが急落し、金融マーケット全体を大…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ