2分でわかるアメリカ

2016/09/20FRB内部の思惑と大統領選

アメリカの中央銀行であるFRBが20日と21日にワシントンの本部で金融政策を決めるFOMCを開催します。

年内は、今週を含めあと3回のFOMCが予定されています。今回は利上げを見送り、12月の会合に先送りされるとの見方が優勢です。11月会合はアメリカの大統領選の直前だけに「動けない」と見られています。

ただ、経済指標に強弱感が入り混じり、不透明感が高まっています。FOMCのメンバーの意見が分かれていることも問題を複雑にしています。不透明感を背景に、マーケットのボラティリティが高まっています。

Financial Timesは、FRBのポーカーのような振る舞いでマーケットが荒れていると報じました。FRBとマーケットは、認識の違い、ミス・コミュニケーション、怒りなどで荒っぽい関係にあるが、今回のFOMCでも同じことが繰り返されるかもしれないとしています。

利上げのタイミングについて、ハト派として知られるボストン地区連銀のローゼングレン総裁が最近、「遅れる前に利上げすべきだ」と主張しました。ローゼングレン総裁の発言についてThe Wall Street Journalは、FRB内部の低金利に対する警告だと解説しました。オフィスビル、倉庫、集合住宅などの商業不動産の価格が急上昇していて「バブル懸念」が背景にあるとしています。

Los Angeles Timesは、4年に1度の大統領選が独立機関のFRBの決定に影響する可能性があると解説しました。過去に同様なことがあったとしています。今回は、共和党候補のトランプ氏が、民主党寄りのイエレンFRB議長を批判していて、利上げを決めた場合は民主党候補のヒラリー・クリントン氏に打撃となる可能性があると伝えました。

[September 19, 2016] No 0223059

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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