2分でわかるアメリカ

2016/09/15フィリピン大統領「米軍出て行け」の波紋

フィリピンのドゥテルテ大統領の発言がアメリカで波紋を呼んでいます。

麻薬捜査の過程で多数の容疑者が警察に殺害されたことについて、アメリカのオバマ大統領が人権の尊重を求めたことで、今月はじめに予定されていた首脳会談が中止となる異例の事態になりました。

ドゥテルテ大統領は今週、今度は、イスラム過激派対策のためにフィリピン南部のミンダナオに展開しているアメリカ軍に撤退を求めました。

一方、APは、ドゥテルテ大統領が13日、南シナ海で外国との共同哨戒活動を実施しない方針を明らかにしたと伝えました。同時に、ロシアと中国から兵器を購入することを検討していると述べました。ドゥテルテ大統領の発言は、アメリカとの関係悪化をあらためて示すとともに、南シナ海問題を抱える中国との関係を修復しようとするものだとしています。

The Wall Street Journalは、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の反米発言で長期間続く同盟関係が危うくなっていると詳しく報じました。アメリカ、日本からオーストラリアまで、ドゥテルテ大統領が本気で同盟関係を変えたいのか、真意の理解に苦しんでいるとしています。

Financial Timesは、アジア重視路線をアメリカが抱える中、65年と、アジアで最も長いフィリピンとの同盟関係が転換しようとしていると伝えました。アメリカが非NATO国の主要同盟国と位置付けるタイとの関係も冷え込んでいるとしています。

 [September 14, 2016] No 0223056

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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