2分でわかるアメリカ

2016/09/14所得スタグネーションからの脱却

経済活動が低迷することを「stagnation(スタグネーション)」と言います。アメリカでは、金融危機後に景気回復したとされていますが、「パッとしない」との声が少なくありません。スタグネーションが続いていると一部で指摘されています。しかし、傾向が変わった兆しがあります。

アメリカ国勢調査局が13日発表した2015年の世帯あたり所得の中間値は5万6500ドル(約576万3000円)と、前年比で5.2%増えました。8年ぶりの増加。増加率は、1968年に統計を取り始めて以来最大です。

貧困率は13.5%で、前年と比べ1.2ポイント低下しました。

The New York Timesは、所得のスタグネーションから脱却したと大きく報じました。大恐慌以来の不況だった2008年の金融危機から回復した重要な転換点になったと解説しました。

The Wall Street Journalは、所得横ばい、もしくは下落が数年続いたが、堅調な労働市場がようやく生活水準の向上に繋がったと伝えました。年齢、家族構成、宗教、人種を問わず、幅広く所得増が確認できるとしています。

The Washington Postは、中間層の所得が記録的に伸びたと詳しく報じました。民主党オバマ政権が統計に歓喜したが、共和党は「伸びがまだ弱い」と評価しなかったとしています。

Los Angeles Timesは、所得が増加し、貧困率の低下を示した国勢調査局の統計は、驚くほど強かったと伝えました。
 
 [September 13, 2016] No 0223055

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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