2分でわかるアメリカ

2016/08/20100円割った円相場、欧米の見方

円相場の振れが大きくなっています。

今週16日に1米ドル=99円台に上昇。18日には再び99円台を付けました。 19日の取引では、財務省高官の発言などが影響し、100円台に戻しましたが、下げ幅は限定的でした。

EU離脱を決めたイギリスの国民投票の翌日に99円台まで上昇した円相場は、100〜103円の狭いレンジで推移していましたが、今週に入り上昇基調が強まった格好です。FRBの早期利上げ観測が後退したことが背景だと指摘されています。去年末は1米ドル=120円前後で取引されていました。

The Timesは、円相場が再び対米ドルで100円を割り、企業の業績に暗い影を落としている、まるでモンスターのようだと報じました。当局が動きだす可能性があるとしています。

CNBCは、金融検索エンジンのアルファ・センスによると、時価総額が150億ドル(約1兆5000億円)を超える日本企業20社の来年3月末の円相場予想は107円20銭だとして上で、円高と経済減速が日本企業の2重の向かい風になっていると解説しました。

Deutsche Wellsは、年初から円の対米ドル相場が約17%上昇していると指摘、日本企業の投資がさらに減少する可能性があるとアナリストが見ていると伝えました。円高が影響し、輸出が落ち込んでいるとしています。

Bloombergは、円相場が100円を割り、トレーダーにとって米ドルを安く買う機会になっていると報じました。米ドルが反発した局面では、逆に円を買っているとしています。円は先進国の中で最も強い通貨になっていると解説しました。


 [August 19, 2016] No 0223040

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.11.14 更新ホワイトハウスが騒がしい中間選挙が終わり、下院は民主党、上院は共和党が主導する「ねじれ議会」が1月にスタートします。アメリカ政治の次の大きな節目は2020年11月に実施される大統領選。…
  • 2018.11.13 更新米ドル指数が急上昇、海外要因で12日の欧米の外国為替マーケットでは米ドルが目立って上昇しました。リスク回避で円も買われたため、米ドル/円は小動き。ただ、マーケット全体では米ドルの上昇が顕著で…
  • 2018.11.10 更新原油安で株安、心理はリスク回避直近の高値から20%超下落しベア(弱気)相場入りしたニューヨークのWTI。続く形で、原油のもう一つの国際的な指標であるロンドンの北海ブレントが9日の取引でベア相…
  • 2018.11.09 更新ベア相場入りしたNY原油8日のニューヨーク・マーカンタイル取引所で、原油先物相場が9日連続で下落しました。ベンチマークになっているウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)で、…
  • 2018.11.08 更新米朝高官協議ドタキャン、どう読む世界の注目が中間選挙に集まる中、アメリカ国務省のナウアート報道官は7日朝、ニューヨークで8日に予定されていたポンペオ国務長官と北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長と…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ