2分でわかるアメリカ

2016/08/19見方分かれる早期利上げ

去年12月に0.25%利上げしたFRBが、2回目の利上げをいつ実施するのか。マーケットのコンセンサスはなく、FRB内でも見方が分かれています。

FRBが17日に公表した前回会合の議事録では、早期利上げを主張するメンバーがいる一方で、利上げに慎重なメンバーがいて見方が分かれていることが明らかになりました。

今週発表されたサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁の論文は、インフレ目標引き上げを検討すべきだとして、事実上、低金利の長期化を主張するものでした。少なくともそう受け止められました。反面、ニューヨーク連銀のダドリー総裁とアトランタ地区連銀のロックハート総裁は、9月にも利上げする可能性があると発言しました。

The Washington Postは、FOMCメンバーが、1年中、追加利上げの時期を議論しているのに、いまだコンセンサスが得られないと報じました。失業率が改善しているのに、インフレ率が依然として目標の2%を下回っているという特殊な状況が背景の一つにあるとしています。

有力なFEDウォッチャーとして知られるThe Wall Street Journalのジョン・ヒルゼンラース記者は、FRBは利上げ準備ができていないと主張するメンバー、準備ができているとするメンバー、そして時期が近づいているとする見方の3つに分かれていると解説しました。

The New York Timesは、FRBが金融政策の新たなフレームワークを模索しているが、いまだに見つかっていないことが議事録で明らかになったとするコラムを掲載しました。

Financial Timesは、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が9月利上げの可能性を示唆したが、9月に行動しなければ、次の会合は11月と12月で、大統領選に絡む複雑な時期だと解説しました。
 
[August 18, 2016] No 0223039

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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