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2016/08/10トルコ接近、「ロシアは夢のよう」

トルコのエルドアン大統領が9日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクを訪問、プーチン大統領と会談しました。去年11月のトルコのロシア軍機撃墜事件をきっかけに冷え込んでいた2国間関係を正常化させることを確認しました。

プーチン大統領は対トルコ経済制裁を段階的に解除する考えを示しました。一方、エルドアン大統領は両国関係を新たな段階に引き上げると会談の意義を強調しました。二人の大統領は天然ガスのパイプラインの建設などエネルギーや貿易分野で協力することで一致。シリア情勢を巡っては、立場の違いがあるものの、情報を交換することで合意しました。「再接近」を誇示した格好です。

ロシアのSputnikは、ロシアとトルコの首脳会談の会場となったサンクトペテルブルク郊外のコンスタンチン宮殿に、ロシア、トルコのほか、欧米、中東、中国、日本など200人以上のジャーナリストが取材したと報じました。

一方、トルコのアナドル通信は、7月15日のトルコのクーデター未遂事件後にプーチン大統領が早い段階でエルドアン大統領を支持したことを詳しく伝えました。

The New York Timesは、国際的に孤立するプーチン大統領とエルドアン大統領が歩み寄り、西側に関係改善を誇示したと報じました。

The Washington Postは、トルコが地域のライバルであるロシアとの関係修復に動き、クーデター未遂事件後に強硬さを増すエルドアン大統領に対する西側の警戒感が一段と高まりそうだと伝えました。

Financial Timesは、NATOなど西側の多くの組織に加盟するトルコが東側に旋回したことは、ロシアにとって夢のような展開だとするブルッキングス研究所の研究員のコラムを掲載しました。Brexit(イギリスのEU離脱)からトルコのクーデター未遂事件まで最近の国際的イベントがロシアの立場を強くしたとしています。


[August 09, 2016] No 0223033

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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