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2016/08/05イングランド銀行動く

「判断材料に欠ける」として前回会合での緩和を見送ったイングランド銀行が大きく動きました。

イングランド銀行は、4日に開いた金融政策委員会で、政策金利を0.5%から0.25%に引き下げることを決めました。2009年以来7年ぶり、金利水準は過去最低です。量的緩和の拡大も決めました。国債買い入れの規模を3750億ポンドから4350億ポンドに増額、加えて投資適格級の社債も今後18カ月かけて最大で100億ポンド買い入れることを決めました。

イングランド銀行は同時に、イギリス経済が年内停滞し、来年も低調な成長が続くとの見通しを示しました。

カーニー総裁は、EU離脱の決定で揺らいだ経済を安定化させるため、あらゆる行動をとる方針を鮮明にしました。ただ、マイナス金利の導入については、「好まない」として可能性を否定しました。

Financial Timesは、今回の決定について、イングランド銀行ができることはすべてやるという政治家に対する明確なメッセージだと解説しました。利下げと量的緩和のスキームについては全会一致だったが、社債の買い入れなどで反対意見があったとしています。ただ、金融政策員会は、近い将来に追加緩和することでは明確なメッセージを出したと報じました。

Bloombergは、カーニー総裁が追加利下げする準備があると述べたと伝えました。

The Wall Street Journalは、他の中央銀行と違いイングランド銀行がマーケットを失望させることはなかったとHeard on the Streetの中で伝えました。緊急措置としては効果が見込めるが、長期化した場合は多額の買い入れなどに懸念が広がりそうだとしています。

The New York Timesは、イングランド銀行が2017年の見通しを従来の2.3%から0.8%へ、2018年については2.3%から1.8%に修正したが、1993年に見通しを公表して以来で最大の下方修正だと解説しました。

[August 04, 2016] No 0223030

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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