2分でわかるアメリカ

2016/08/04パニック状態の米共和党

先月の党大会で大統領候補に正式指名されたドナルド・トランプ氏をめぐり共和党が混乱しています。

先週末から今週はじめにかけてのトランプ氏の発言がきっかけです。民主党大会で演説したイスラム教徒の米兵遺族への攻撃、フォックスニュースのキャスターに対するセクハラ発言などが大きな批判を浴びています。オバマ大統領が「トランプ氏の資質に問題がある」と異例の発言。共和党の議員や有力な支持者の一部は、民主党のクリントン候補に投票する意向を示しました。

The Washington Postは、共和党が一種のパニックになっていると報じました。大統領候補のトランプ氏が党に打撃となるとの懸念が広がっているとしています。Postはまた、共和党の副大統領候補のマイク・ペンス氏が、共和党のポール・ライアン下院議長を強く支持すると異例の発言をしたと速報しました。

The Wall Street Journalは、トランプ氏への批判が急激に広がり、共和党員だけではなく、トランプ陣営の内部でも懸念が高まっていると報じました。
The New York Timesは、米兵遺族への攻撃に対する批判や、共和党幹部からの助言をトランプ氏が完全に無視したと伝えました。

NBCは、共和党の重鎮がトランプ氏の子供を巻き込んで、選挙キャンペーンの方向を修正するよう強く求めたが、いまのところ成功していないと報じました。評価が高いライアン下院議長や国民的ヒーローのマケイン上院議員を支持しないとトランプ氏が述べたが、このままでは選挙に勝てないとする専門家の見方を紹介しました。

相次ぐ失言が大きく影響、複数の世論調査で、民主党のクリントン候補がトランプ氏をリードしています。

 [August 03, 2016] No 0223029

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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