2分でわかるアメリカ

2016/08/02中国、米ネット企業は厳しい

スマホのアプリを使って配車するサービスの先駆者で世界最大手のアメリカのウーバー・テクノロジーズが1日、中国の事業を同業のDidi (滴滴出行)に売却することで合意しました。

Didiは中国市場のシェア9割を占める圧倒的な最大手。ウーバーは中国で2位につけていましたが、断念することを決めました。ブランド使用権、従業員、その他の資産をDidiが引き継ぎ、対価としてウーバーが新会社の2割の株式を保有します。買収金額は明らかにされていません。

The Wall Street Journalは、中国市場の支配に失敗したアメリカのインターネット企業は、ウーバーだけではないと解説しました。グーグル、フェイスブック、ツイッターは中国の検閲で苦戦、アップルとマイクロソフトは国内メーカーを重視する中国で冷たい対応を受けているとしています。政治的に影響がないヤフー、イーベイ、アマゾンに加え、ウーバーも中国市場でうまくいかなかったと伝えました。

The New York Timesは、中国市場で成功するとみられていたウーバーが撤退したことは、アメリカのテクノロジー企業の中国での展開がいかに難しいかを示す形となったと報じました。

The Washington Postは、ウーバーの中国事業買収でDidiが得る最大のものは、アルゴリズムのソフトウェアだと伝えました。ウーバーは、ドライバーと客を結びつけ、リアルタイムで顧客の位置情報を把握、需給を予測するソフトウェアに投資してきたとしています。

 [August 01, 2016] No 0223027

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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