2分でわかるアメリカ

2016/07/29原油下げが止まらない、ベア相場

原油価格の下げが止まりません。国際的なベンチーマークになっているニューヨークのWTIが、6月につけた高値の51ドル67セントから20%安い41ドル29セントを割って下落しました。テクニカル上でベア(弱気)相場の領域に入りました。

Reutersは、経済成長が鈍化しているのに、生産者が必要以上に原油を汲み上げていて、原油価格が3カ月ぶりの安値をつけたと伝えました。

The Wall Street Journalは、アメリカの原油在庫が予想以上に増え、原油価格を押し下げたと報じました。BPやロイヤル・ダッチ・シェルなど石油大手の業績が悪化していると伝えました。

Financial Timesは、ヘッジファンドのポジション調整が原油価格に影響していると解説しました。ヘッジファンドは、原油価格が回復するとみて、今年1月から5月にかけて合計で4億2000万バレルの北海ブレントの先物やオプションを積み上げたが、ここにきて利益確定に転じたとしています。ニューヨークのWTIに関してもヘッジファンドは利益を確定するため売っていると伝えました。

CNBCは、需給関係に大きな変化がないため、40〜50ドルのレンジが来年半ばまで続くとゴールドマン・サックスのアナリストが予想したと報じました。アナリストは、中国の在庫状況やリビアもしくはナイジェリアの生産量が増えれば、1バレルあたり35ドルに下落することもあるとみているとしています。

 [July 28, 2016] No 0223025

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.18 更新再び売られたトルコリラ※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)世界のマーケットに影響した「トルコショック」。今週初めに急落…
  • 2018.08.17 更新米300紙、トランプ大統領からの攻撃に対抗※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの300を超える新聞が16日、報道の自由を擁護する社…
  • 2018.08.16 更新新興国からマネー流出、ベア領域※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコ・ショック」が新興国に連鎖しています。震源のトルコリ…
  • 2018.08.15 更新エルドアン大統領、iPhoneと米ドル買うな※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコのエルドアン大統領は14日、iPhoneなどアメリカの…
  • 2018.08.14 更新トルコリラ再び最安値、中銀措置効かず※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコリラの下げが止まりません。トルコの中央銀行は、商業銀行…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ