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2016/07/16欧州から米へ、資金移動加速

フランスのニースで14日夜起きたテロ事件で、少なくとも84人が死亡、100人以上が負傷しました。フランス革命記念日を祝う花火を見学していた家族連れなどの群衆に大型トラックが突入、銃を乱射するという極めて残酷な事件。過去19カ月で3回目となったフランスのテロ事件を欧米メディアがトップで詳しく報じました。

テロから一夜明けた15日のパリの株式市場では、旅行関連株が急落しました。ただ、全体的には下げは小幅にとどまりました。

ところで、ヨーロッパの株式市場からの資金流出が目立って増えています。EU離脱を決めたイギリスの国民投票後に加速しました。

Financial Timesは、ヨーロッパの株式ファンドから先週、58億ドルが流出、2014年10月の週間ベースの記録を塗り替えたと報じました。ドイツ経済の減速、イタリアの銀行部門などへの懸念が背景で、流出した資金はアメリカ市場に向かったとしています。アメリカの株式市場には先週、126億ドルの資金が流入したと伝えました。

一方、Reutersは、BofAメリルリンチのまとめでは、世界の株式市場に先週流入した資金が去年10月以来の規模に膨らみ、新興市場のファンドには過去2番目の量の現金が流入したと報じました。ただ、ヨーロッパの株式市場からは23週連続で資金が流出したとしています。

The Wall Street Journalは、イギリスの国民投票がEU離脱を決めた後の不透明感を背景にヨーロッパの株式ファンドから資金が離れている、その勢いが急激に強まっていると伝えました。HSBCグローバル・リサーチによると、ヨーロッパの株式ファンドが運用している資金の2.5%が流出、資金離れが止まらないとしています。

 

[July 15, 2016] No 0223016

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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