2分でわかるアメリカ

2016/07/08英、サッチャー以来の女性首相誕生へ

1979年から1990年まで首相を務めた故マーガレット・サッチャー氏以来、イギリスで2人目の女性首相が誕生することが確実です。

イギリスのキャメロン首相は、EU離脱を選択した先月23日の国民投票の翌日に辞意を表明しました。これを受けた与党・保守党の党首選は7日、候補者3人を対象にした下院議員330人による第2回目の投票が行われました。その結果、199票を獲得し1位になったテリーザ・メイ内相と、84票を獲得したアンドレア・レッドソム・エネルギー閣外相の女性2人が決戦投票に進むことになりました。

レッドソム氏は国民投票でEU離脱を支持、メイ氏はEU残留を支持しました。ただ、メイ氏は国民投票の結果を尊重し、イギリスの国益を守るためにEUと粘り強い離脱交渉をすると主張しています。

保守党は今後、約15万人の一般党員からの郵便投票が実施され、9月9日までに結果が公表されます。保守党の党首は次期首相になります。

Financial Timesは、政府で最も難しい職とされる内相を6年勤めた経験からメイ氏の首相就任が安全とみられているが、ジョンソン前ロンドン市長が後押しするレッドソム氏にもチャンスがあると報じました。

BBCは、保守党党員の3分の2が国民投票でEU離脱を支持したが、投票は、候補者の指導力とビジョンが重視されるという専門家の見方を紹介しました。

The Wall Street Journalは、保守党の党員選挙に関するYouGovの世論調査では、メイ氏が63%、レッドソム氏が31%になっていると伝えました。ただ、メイ氏は人の移動の自由問題に関する発言で批判されている一方、金融界出身のレッドソム氏は自由貿易の重要さを主張しているとしています。

 
 [July 07, 2016] No 0223010

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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