2分でわかるアメリカ

2016/06/29マーケットの混乱は収まった?

イギリスが先週23日木曜日の国民投票でEU離脱を決めたことがネガティブ・サプライズになり、世界の株価が急落、2日間の取引で3兆ドル(約306兆円)が消えました。イギリスの通貨ポンドは対米ドルで11%下落、31年ぶりの安値を更新しました。

28日に状況は一変。ロンドンの株式相場が大幅反発、ヨーロッパの各市場の相場も軒並み上昇しました。流れを引き継いだニューヨーク市場でも買い戻しが優勢でした。売り込まれたポンドやユーロ、新興国通貨が反発。その反面、質への逃避で買われていた円、スイスフラン、米ドル、そして金が売られました。さらに安全資産とされる米国債が売られ、利回りが上昇しました。

Reutersは、イギリスの国民投票以降、ポンドやユーロが急激に売り込まれる中、この日は利益確定の動きが見られたと伝えました。

Financial Timesは、「マーケットの反発がどれくらい続くか」と題する記事で、株式相場やポンド相場の落ち着きを詳しく伝えました。マーケットはまだ、ポンド、ユーロ、そして円の動きを注視しているとして、多くの専門家はポンドの反発は一時的で短期に終わると見ているとしています。

The Wall Street Journalは、中央銀行が世界経済の「薬」を処方することを多くの投資家が期待していると報じました。イングランド銀行の利下げやECBによる追加緩和が予想されているとしています。ただ、ブルーベイ・アセット・マネジメントのポート・フォリオ・マネージャーは、ポンドの反発は一時的で、対米ドルで1.20まで下落するだろうとコメントしたと伝えました。

[June 28, 2016] No 0223004

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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