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2016/06/28Brexitの衝撃、銀行売りが止まらない

イギリスのオズボーン財務相は27日、EU離脱を決めた国民投票後の金融市場の混乱について、緊急対応策を策定済みで市場の安定を図ると記者会見で述べました。同時にオズボーン財務相は、市場の乱高下が今後も続く可能性が高いと警告しました。

財務相は市場が開く前に会見しましたが、市場の混乱は収まりませんでした。リスク回避でポンドがさらに下落しました。ロンドン株式市場では、銀行株、不動産株、旅行関連株を中心に売りが膨らみました。

特に銀行株への売りが止まらず、RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)の株式が26%安と急落、バークレイズ株が18%下落し、一時的に取引が停止されました。ロイズバンク株も急落したほか、ヨーロッパ市場では、ドイツ、イタリア、フランスの大手銀行株も軒並み大幅続落しました。

The Telegraphは、2009年1月に公的資金で救済されたRBSの株価が急落、救済時以来の最低水準を記録したと報じました。ドイツ銀行がイギリスの銀行セクターの業績見通しを下方修正したが、イギリス国内の業務が中心の銀行に関しては売らないことを勧めているとしています。

The Guardianは、前回の金融危機の時と異なり、パニックの状況にはなっていないと伝えました。イングランド銀行のカーニー総裁は、銀行が以前より耐久力があるとする緊急声明を出したとしています。

Forbesは、イギリスの国民投票前に大幅に上昇していた反動もあり、銀行は時価総額の4分の1を減らしたと解説しました。アナリストらが業績見通しを引き下げ、イギリスでの投資意欲が低下、さらにポンド相場の崩壊も影響しているとしています。

The Wall Street Journalは、2008年の金融危機前と比べ銀行の財務体質が強くなっているが、それでも政治の混迷、企業と消費者の不安が大きく、銀行株が再び売られたと報じました。業界の専門家は、多くのファンド・マネジャーがロンドンから他のEU加盟国の首都に移転すると予想しているとしています。

 [June 27, 2016] No 0223003

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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