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2016/06/24英投票、非常態勢の投資家と銀行

「総選挙より重要な決断」と一部のイギリスのメディアが伝えるほど歴史的なイベントとなった国民投票。EUにとどまるべきか、それとも離脱すべきかを二者択一するイギリスの国民投票が23日、現地時間の午前7時から始まりました。

ロンドンやイギリス中西部は雨。ただ、各投票所には長い行列ができていると各メディアが伝えています。投票は午後10時に締め切られ、382カ所で開票されます。結果を受けてマーケットが大きく変動する可能性があり、金融機関や投資家が非常態勢に入りました。

Financial Timesは、世界的な大手ヘッジファンドやアセット・マネジャーが、イギリスの国民投票後の数時間が大きな投資機会になるとして、現金のポジションを大きく膨らませていると報じました。トレーダーはどちらか片方に賭けたいと考えているが、ゴールドマン・サックスなどはマーケットが混乱し、値付けが困難になるかもしれないと警告したとしています。

The Guardianは、シティ(ロンドンの金融街)の主要銀行がATMに現金を大量補充、幹部は「戦争作戦本部」で投票後の非常事態に備えていると伝えました。主要銀行は、株式、債券、通貨が大きく変動し巨額の損が出ることを恐れ、コンピュータ主導による取引システムを停止したとしています。

The Timesは、UBS、HSBC、モルガン・スタンレー、BofAメリルリンチを含めたシティの大手金融機関が、国民投票の結果を受けた明日24日にマーケットが「カオス状態」になる可能性があり、警戒するよう顧客に伝えたと報じました。中央銀行のイングランド銀行は、マーケットが凍結した場合に介入する準備を進めたとしています。

The Wall Street Journalは、イギリスの国民投票でどのような結果が出るにせよ、短期的に世界の金融政策の行方に影響しそうだと伝えました。長期的な波紋を呼ぶ可能性もあるとしています。

 [June 23, 2016] No 0223001

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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