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2016/06/11「Supernovaが爆発する」、国債利回りが急低下

世界経済の先行き不透明感、中央銀行の金融政策、そしてEU離脱の是非を問うイギリスの国民投票などを背景に、比較的安全な資産とされる日米欧の国債が買われています。利回りが急低下し、マーケット全体に影響しました。

10日の東京債券市場では、日本の新発10年物国債の利回りが過去最低のマイナス0.1555%をつけました。ヨーロッパでは、ドイツ国債と英国債の利回りが過去最低水準に低下。アメリカにはリスク回避で世界の資金が流入、米2年債、米10年債、米30年債の利回りが軒並み急低下しました。

The Wall Street Journalは、ドイツ、日本、イギリスの国債利回りが過去最低に低下したことを受け、世界の株式が売られているとトップ級で報じました。別の記事で、ドイツ国債が「マイナス金利クラブ」に仲間入りしそうだとしています。日欧でマイナス金利になる中、より良いリターンを求めて世界の投資家の米国債需要が急激に高まっていると伝えました。

Financial Timesも、安全資産を買い急ぐ動きで国債利回りが過去最低を更新、株式が売られているとトップ級で伝えました。ニューヨーク連銀のデータによると、短期から長期まであらゆる米国債の取扱高が増えていて、特に外国人投資家の買いが大幅に増えたとしています。

CNBCは、「債券王」として知られるジャヌス・キャピタルのビル・グロス氏が、10兆米ドル規模の国債の利回りがマイナスになっていると指摘、非常に危険だと警告したと報じました。「Supernova(恒星が燃え尽きる際、最後に大爆発する現象)がいずれ爆発する」とコメントしたとしています。


 [June 10, 2016] No 0222992

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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