2分でわかるアメリカ

2016/06/10欧米が報じない中国軍艦問題

中国海軍の艦船が9日未明、沖縄県の尖閣諸島の接続水域を航行しているのを日本の海上自衛隊が確認しました。斎木外務次官は深夜、外務省に中国の駐日大使を呼んで抗議しました。中国海軍の艦船が接続水域に入ったのは初めてのことです。

これより先、ロシアの軍艦も接続水域に入りました。ただ、日本政府は、尖閣諸島をめぐり主張が対立、水域近くに何度も監視船を航行させている中国とは区別し、抗議しませんでした。

安倍首相は、関係閣僚と国家安全保障会議を開き、中国への対応で協議しました。「警戒監視に万全を期す」よう指示しました。

日本のメディアは、このニュースを幅広く大きく報じました。対照的に、欧米メデイアは数えるほどしか伝えていません。

The New York Timesは、中国の軍艦が接続領域に入ったことは、中国のメッセージのようだと報じました。2週間前のG7首脳会議で日本政府が尖閣諸島の問題を議題に取り上げ、さらに2日前には、米中の外相が南シナ海の問題で大きく意見が対立したとしています。

BBCは、日本の抗議など事実関係のみを伝えました。重要な航路に近く、漁域であり、原油やガスの資源がある可能性があるとされていて、尖閣諸島が重視されているとしています。

CNNは、中国と日本は尖閣諸島の領有権をめぐって最近何度も緊張する局面があったと解説しました。

[June 09, 2016] No 0222991

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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