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2016/06/09「ユーロの役割低下」

ECBは、8日公表した年次報告書の中で、国際金融システムにおけるユーロの役割が低下したと指摘しました。

去年の外貨準備に占めるユーロの比率は0.6ポイント低下して19.9%となり、6年連続で低下しました。2000年以来で最低水準です。

外貨準備のほか、外貨建て債券の発行、クロスボーダー融資でユーロの低下傾向が顕著だと年次報告書が分析しました。ユーロは依然として国際金融システムで第2の主要通貨だが、米ドルとの差がかなり大きいとしています。

The Wall Street Journalは、外貨準備に占めるユーロの比率が6年連続で低下したが、米ドルの比率も低下したと報じました。米ドルは依然として圧倒的な主要通貨だが、外貨準備の比率は64.1%と、1999年来の低水準だとしています。ただ、クロスボーダーの支払いにおける米ドルのシェアは4年前の30%から43%へ上昇、反面、ユーロの比率は44%から29%に低下したと伝えました。

Financial Timesは、ユーロの比率低下と同様に米ドルの比率も低下しているが、これは新興国が自国通貨の下落を抑えるため米ドル建て資産を売却したことを反映していると解説しました。また、中国人民元が国際通貨としての役割を高めていることも影響しているとしています。

ECBとは別に、EUが公表した報告書では、ブルガリア、チェコ、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、そしてスウェーデンのEU加盟7カ国すべてが、ユーロ圏参加の条件を見たしていないと指摘しました。
 
[June 08, 2016] No 0222990

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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