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2016/05/13五輪前の異常事態、ブラジル大統領職務停止

ブラジルのジルマ・ルセフ大統領が職務停止になりました。

ブラジルの議会上院は12日、政府会計の粉飾に関わったとされるルセフ大統領の責任を問う弾劾(だんがい)裁判の設置を賛成多数で決めました。ルセフ大統領は、判決が言い渡されるまで最大6カ月間の職務停止処分になります。

全閣僚が辞表を提出。野党所属のテメル副大統領が大統領職を代行します。8月のリオデジャネイロ・オリンピックの開幕時には、テメル氏が代行を務めている可能性が高く、異例の事態になりました。

欧米メディアがトップ級で詳しく伝えました。

The New York Timesは、組織的な汚職や経済低迷への怒りが広がり、大統領の職務が停止される事態になったと報じました。ブラジル経済の低迷は、原油や大豆などコモディティ価格の下落が背景という単純なものではなく、悪政と相次ぐ汚職スキャンダルによる結果だとエコノミストが見ているとしています。何百万人もの労働者が2年間続く景気後退で貧困層に沈んだと解説しました。

The Wall Street Journalは、弾劾裁判では政府会計の粉飾に焦点が当てられるが、経済と汚職の問題は非常に深刻で懸念が広がっていると伝えました。

ABCは、IOC会長が大統領の弾劾裁判によるオリンピックへの影響はないと楽観していると報じました。ただ、南アメリカで初の開催となるリオデジャネイロ・オリンピックは、政治危機だけではなく、深刻な景気低迷、広がる汚職スキャンダル、ジカ熱感染の拡大、施設建設の遅れ、水質汚染など多くの懸念があるとしています。

 [May 12, 2016] No 0222973

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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