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2016/05/10石油ブームの街を襲った山火事

カナダ西部のアルバータ州の大規模な山火事が、発生して1週間以上たった今も火の勢いが衰えていません。

焼失面積は20万ヘクタールに達しました。東京23区の面積の3倍以上にあたり、ニューヨーク市を上回る広さです。死傷者は出ていませんが、アルバータ州の中心地であるフォートマクマレーの避難民が10万人に達しました。

アルバータ州はオイルサンド産業(砂から原油を精製)の中心地として知られています。カナダの石油大手サンコアなどの工場があり、現地の石油生産施設の大半が停止しています。原油価格に影響しているほか、カナダ経済全体に打撃となることが懸念されています。

Bloombergは、カナダの山火事による被害額が94億カナダドル(約7800億円)に達する可能性があり、カナダ史上最大になりそうだと伝えました。

The Independentは、山火事が完全に沈静化までに何ヶ月もかかる可能性があると報じました。約20%の住宅が焼失したフォートマクマレーの地元議員は、街が元に戻るには何年もかかりそうだと話しているとしています。

The Wall Street Journalは、過去10年のカナダの石油ブームの象徴だったフォートマクマレーのオイルサンドの近辺に、世界の大手エネルギー会社が相次いで大型プロジェクトを進めていたと伝えました。ただ、原油精製施設への直接的な被害はまだ出ていないとしています。

アルバータ州では過去1ヶ月、まとまった雨が降っていませんでした。9日には、軽い雨が降り、気温が下がったため、山火事がやや落ちつくことを地元住人が祈っていると多くの欧米メディアが伝えました。


 [May 09, 2016] No 0222970

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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