2分でわかるアメリカ

2016/05/07弱い米雇用統計、FRBをこう読む

アメリカ労働省が6日発表した4月の雇用統計によりますと、重視される非農業部門の雇用者数が前月比16万人増にとどまりました。20万人超の増加予想を大幅に下回りました。

失業率は5.0%で横ばい。予想と一致しました。注目された平均時給は25ドル53セントと、前年同月比で2.5%増えました。

The Washington Postは、幅広い分野で景気が減速していることを雇用統計が示したと報じました。

Reutersは、弱い雇用統計を受け、6日のアメリカの短期金利先物市場で、FRBの次回利上げ予想が2017年に後ずれしたと伝えました。

有力なFRBウォッチャーとして知られるThe Wall Street Journalのジョン・ヒルセンラス記者は、6月14-15日に開かれる次のFOMCで利上げを決める可能性がなくなったと解説しました。次回会合のすぐ後に、EU離脱の是非を問うイギリスの国民投票が実施されることも、利上げ先送りにつながる可能性があるとしています。

The New York Timesは、雇用統計の発表後、バークレイズが顧客に対し、6月利上げはなくなった、従来は年内に2回の利上げがあると予想していたが、年内利上げは1回にとどまりそうだとコメントしたと伝えました。

Financial Timesは、堅調に推移していたアメリカの雇用の伸びが減速したことで、FRBがジレンマに陥り、いつ利上げするかわからなくなったと報じました。



[May 06, 2016] No 0222969

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.09.21 更新トルコ、通貨危機対策に動く※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコのアルバイラク財務相は20日、最大都市イスタンブールで…
  • 2018.09.20 更新南北会談、欧米はこう報じた※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)北朝鮮の金正恩委員長は19日、アメリカが相応の措置を取ること…
  • 2018.09.19 更新「米中貿易戦争は20年続く」※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)トランプ大統領は17日に2000億米ドル規模の対中追加関税を…
  • 2018.09.18 更新中国が反撃へ?トランプ主導の貿易戦争※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)トランプ政権は17日、中国に対する制裁関税を24日に発動する…
  • 2018.09.15 更新また造反、トランプ大統領の政治リスク※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(10日更新)はこちら(マイページへログイン)ロシア疑惑をめぐり、2016年のアメリカ大統領選でトランプ陣…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ