2分でわかるアメリカ

2016/05/04米ドル、15カ月ぶり安値

米ドルが売られています。

欧米為替マーケットで3日、主要6通貨に対する米ドルの動きを示す指数が92を下回り、去年1月以来となる低水準に低下しました。米ドル指数は、去年12月には100を上回っていました。

米ドル売りの背景には、アメリカの経済成長が予想ほど強くなく、FRBの追加利上げが後ずれするとの観測が広がっているためです。最近の経済指標の多くが予想に届かず、弱気な見方が増えました。

3日の後半の取引では、アトランタ地区連銀のロックハート総裁が6月利上げの可能性が残っていることを示唆したため、米ドルは安値からやや戻しました。

Financial Timesは、世界32の通貨の中で、対米ドル相場が年初水準を下回っているのは4通貨しかないと伝えました。ユーロ圏と日本は景気刺激策でインフレ率と成長を引き上げようとしているが、通貨高で逆効果になっているとしています。一方、アメリカでは、米ドルの下落がインフレ率と成長を押し上げる効果が期待できると解説しました。

The Wall Street Journalは、アメリカの医薬品大手ファイザーが米ドル安の恩恵を受けたと報じました。米ドルは年初から6%下落したが、その効果でファイザーの第1四半期(1-3月)の決算が強く、業績見通しも強気だったとしています。

CNBCは、米ドルが15カ月ぶりの安値をつけた反面、金相場が大幅に上昇していると伝えました。金マーケットの専門家は、世界の状況を考慮すると金のブル(強気)相場がはじまったばかりだとコメントしました。



 [May 03, 2016] No 0222966

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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