2分でわかるアメリカ

2016/04/13BREXIT、ゴールドマンの悩み

IMFが12日、世界経済見通しを再び引き下げました。引き下げは過去1年で4回目、「またか」という感じです。

2016年の世界経済成長率予想については、1月時点の3.4%から3.2%に引き下げました。中国の減速、長引く原油安、そして先進国の景気低迷が要因です。

アメリカの2016年の成長率については、2.6%から2.4%に予想を下方修正しました。日本については、成長予想を1月時点の半分の0.5%としました。

IMFはまた、イギリスの成長率予想を1.9%とし、2.2%から引き下げました。6月23日のEU離脱「ブレジット(Brexit)」の是非を問う国民投票に関連し、離脱すれば、ぜい弱な世界経済に対する大きな打撃となる恐れがあると警告しました。

The Independentは、国民投票をめぐる議論にIMFが一石を投じる形になったと報じました。IMFはこれまでもBrexitが悪影響となると述べてきたが、今回は初めての強い警告だとしています。

Financial Timesは、IMFの機関としての初の警告は、すべての幹部の承認を得て出されたものだと伝えました。

Brexitは、国際金融センターとしてのロンドンの地位が揺らぎかねないとの指摘が増えています。ロンドンは、ユーロ圏を含めたヨーロッパの金融センターとしての地位を築きました。

The Wall Street Journalは、ゴールドマン・サックスが、2019年完成予定でロンドンのシティにヨーロッパ、中東、アフリカの本部となるビルを建設中だが、イギリスがEUから離脱した場合、空きスペースが増えると幹部が予想していると報じました。ゴールマン・サックスは1980年代にロンドンのほか、フランクフルト、パリ、ミラノに拠点を拡大したが、1999年にユーロが導入されて以降、ヨーロッパの業務のほとんどをロンドンに集約したとしています。離脱の打撃が大きく、残留派のグループに多額の寄付をするなどロビー活動を活発化していると伝えました。



[April 12, 2016] No 0222951

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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