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2016/03/01人民銀の意外な措置、効果は限定的?

中国の中央銀行にあたる人民銀行は29日、全ての銀行を対象に預金準備率を0.5%引き下げると発表しました。引き下げは2015年2月以降で5回目、金融緩和サイクルを再開しました。3月1日から実施され、最大手の銀行の預金準備率は17%となります。

人民銀行の今回の引き下げにより、景気を刺激するため、1000億ドル(約13兆円)相当の長期資金を供給します。

Reutersは、人民元はこれまで預金準備率の引き下げによる長期資金の供給ではなく、日々の短期資金供給を通じて流動性を維持する方針を示しており、今回の引き下げは一部で意外感を持って受けとめられていると伝えました。

Financial Timesは、人民銀行は市場公開操作を続けてきたが、別の措置で資金を供給することに決めたと報じました。このところ再び下落した株式相場の押し上げ効果を狙った可能性があるとしています。

The Wall Street Journalは、銀行に義務付ける準備金の率を引き下げても効果は限定的だと解説しました。新たに借りた資金は古い借金の返済に回るだけだとしています。中国の人民銀行は、上海で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議が終わるのを待って、緩和サイクルを再開したと報じました。

The New York Timesは、中国は銀行間の信用枠の拡大を促す方向に動いたが、年内に複数の利下げを実施するとみられていて、人民元相場の下押し圧力が依然として強いと伝えました。



[February 29, 2016] No 0222921

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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