2分でわかるアメリカ

2018/12/15醜い中国データに動揺

中国政府の統計局が14日発表した11月の小売売上高は2003年5月ぶりの低い伸びとなりました。鉱工業生産は少なくともほぼ3年ぶりの低い伸びでした。いずれも予想を下回りました。

ロイターは、中国の内需が一段と縮小、中国がアメリカとの貿易摩擦の緩和に取り組む中、中国経済へのリスクの高まりを示す形となったと解説しました。

一方、中国の財政省は14日、アメリカ製自動車および自動車部品への追加関税適用を2019年1月1日から3ヵ月停止すると正式発表しました。

CNBCは、中国の経済データが醜く、金融市場が動揺したと伝えました。アメリカとの貿易戦争の影響への警戒心が強く、世界経済の減速懸念が一段と強まったとしています。

ウォールストリートジャーナルは、中国の経済データに失望、株売りが再開したと報じました。テクノロジー株と中国と世界経済にリンクする企業の株が株安をけん引したとしています。リスクが高い金融資産が幅広く経済減速懸念の影響を受けていて、EPFRグローバルによると今週水曜日までの1週間で過去最大規模の資金が世界の株式ファンドから流出したと補足しました。

フィナンシャルタイムズは、景気刺激策が導入されたにもかかわらず、中国経済が減速していることをデータが示したとトップ級で伝えました。消費者が経済減速を懸念、給与が増えないことを心配しているとの専門家のコメントを紹介しました。

ワシントンポストは、中国の消費者と企業の信頼感が低下、自動車販売が低迷、住宅市場が弱く、2ヵ月も早く春節の休暇を労働者に与える工場があると広東省の地方都市から報じました。中国経済が最近急激に減速、習近平国家主席の最大の試練になりそうだとしています。

 [December 14, 2018] No 031844029

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.15 更新醜い中国データに動揺中国政府の統計局が14日発表した11月の小売売上高は2003年5月ぶりの低い伸びとなりました。鉱工業生産は少なくともほぼ3年ぶりの低い伸びでした。いずれも予想を…
  • 2018.12.14 更新トランプ大統領の法的リスクアメリカのニューヨーク連邦地裁が12日、トランプ大統領の元弁護士のマイケル・コーエン氏に禁錮3年の実刑判決を下しました。約200万米ドル(約2億2600万円)の…
  • 2018.12.13 更新「米中進展」は本物か12日のニューヨーク株式相場が上昇しました。CNBCは、米中の貿易をめぐる協議の進展への期待が株価を押し上げたと伝えました。トランプ大統領はロイターとの単独イン…
  • 2018.12.12 更新中国、アメ車関税引き下げへ中国政府が、アメリカから輸入する自動車にかける関税を現行の40%から15%へ引き下げることを検討していると複数のメディアが報じました。中国政府は、今年7月1日に…
  • 2018.12.11 更新先が読めないブレグジットイギリスのメイ首相は10日、翌11日に予定していたEU離脱をめぐる法案の議会採決を中止しました。メイ首相は、「離脱案をめぐっては重要点の多くで幅広い支持が得られ…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ