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2019/04/20マーケット: 来週のドル/円動くか

「薄商いで動意薄」

19日の欧米の外国為替マーケットでは、ヨーロッパがイースター前の「グッドフライデー」で休場。19日はユダヤ教の重要行事パスオーバーの初日でもあります。アメリカは連邦祝日ではありませんが、参加者が少なく、極端な薄商いでした。

アメリカの3月の住宅着工件数と建設許可件数がいずれも予想を小幅下回りました。ただ、前日に発表されたユーロ圏、特にドイツの製造業の指標が弱かったため、米ドルの下げは限定的でした。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円相場は1ユーロ=125円80銭台の小幅ユーロ高水準で取引されました。英ポンドも堅調でした。

米ドルは対円で小動きでした。1米ドル=111円90銭台で推移しました。

カナダドル、豪ドル、NZドルはいずれも小動きでした。

新興国通貨も目立った動きがありませんでした。トルコリラは小幅な値動き。南アフリカランドは横ばいでした。

「日米協議と米GDP」

来週月曜日は「イースターマンデー」でヨーロッパなどが休場。薄商いが予想されます。

週後半は米中に加え、日米の貿易をめぐる協議が材料になる可能性があります。25日の日米財務相会談、26日の日米首脳会談で為替条項が協議されるとみられます。茂木経済再生相とライトハイザー通商代表も首脳会談前に再協議する予定。自動車の数量制限が焦点になるとみられます。

経済指標で注目されるのは26日発表のアメリカの第1四半期(1−3月)GDP速報値。過度の悲観論が後退、2%台半ばの成長率を予想するエコノミストが増えています。25日に日銀が展望レポートを公表しますが、注目度は高くありません。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、日米・米中の通商交渉をめぐる緊張感がやや後退した環境で底堅い展開になりそうだと伝えました。レンジは1米ドル=111円70銭〜112円70銭、1ユーロ=1.1180米ドル〜1.1330米ドルと予想しました。

SMBCニューヨークのエコノミストは、米中協議の進展に加え、景気指標にも下げ止まり・改善がみられるとコメントしました。来週25日までの予想レンジは、1米ドル=111円50銭〜112円50銭、1ユーロ=125円〜126円50銭でした。

INGは、アメリカの第1四半期GDPの予想中央値は1.8%だが、2.1%に上振れすると予想、楽観的な見方が広がる可能性があるとコメントしました。イギリスのメイ首相と野党・労働党のコルビン党首の交渉が来週再開するが、決裂する見通しだとした上で、10月のEU離脱前に合意がないリスクが高いとしています。

CIBCは、最新の為替見通しで、アメリカ経済が2020年にかけて減速し、FRBが来年利下げに転じると予想しました。カナダドルは対米ドルで緩やかに下落するとの見通し。米ドル/円は6月末が1米ドル=108円、9月末は106円、年末は105円と予想。2020年末は100円まで米ドル安・円高が進むとの見通しでした。

来週24日、カナダの中央銀行が金融政策委員会を開きます。1.75%の政策金利を据え置くとの予想が優勢。トルコ中銀も25日に会合を予定、政策金利を24%で据え置くと予想されています。

「株、商品は休場」

19日の欧米の株式マーケットは、イースター前の「グッドフライデー」で休場。ニューヨーク・マーカンタイル取引所も休場でした。

*NY時間19日 午後3時、東京の20日午前4時時点の状況です。

[APRIL 19, 2019] No 031844134



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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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