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2019/04/13マーケット: 来週の米ドル/円こう着か、振れるか

「円安・米ドル安」

12日の欧米の外国為替マーケットでは、円と米ドルが軟調でした。中国の輸出が伸び、新規融資額が大きく上振れしたことを受け、リスク選好ムードが広がりました。

米ドルは対円で上昇。1米ドル=112円台に乗せました。米10年債利回りが大幅に上昇。ニューヨーク株式相場が高く推移したことで米ドル高・円安が進みました。

ユーロは対米ドルで上昇。1ユーロ=1.13米ドル近辺までユーロが買われました。対円相場は大幅高で、1ユーロ=126円50銭台に上昇しました。ドイツ政府が、今年の成長率見通しを0.5%へ下方修正すると伝えられましたが反応薄でした。ドイツ10年債の利回りが3週間ぶりの高水準をつけました。

英ポンドも対米ドルで上昇。対円相場は1英ポンド=146円40銭台の英ポンド高水準で推移しました。

資源国通貨は全面高。リスクに最も敏感とされる豪ドルが大幅に上昇、NZドルも連れ高しました。原油高も追い風となり、カナダドルが対米ドル、対円で高く取引されました。

新興国通貨は幅広く買われました。南アフリカランドの対円相場は1ランド=8円台に乗せました。ただ、トルコリラは軟調でした。イスタンブール市長選をめぐる政治の混乱、アルバイラク財務相の新経済計画への懐疑的な見方が影響しました。

「通商問題とイースター」

来週の外国為替マーケットでは、ブレグジット(イギリスのEU離脱)問題が一段落したことで、貿易問題があらためて材料になる可能性があります。

日米の閣僚級の貿易協議が週初めに予定されています。米中の貿易協議をめぐる動きも引き続き材料になりそう。一方、EUの執行機関である欧州委員会は、関税措置の対象となる可能性がある200億ユーロ規模のアメリカ製品のリストを17日に公表する見通しです。

経済指標では、17日に発表される中国のGDP、18日発表のアメリカの小売売上高が材料になる可能性があります。17日にはFRBが地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表します。

来週は円の反発に警戒が必要だとロイタージャパンが伝えました。通貨安批判への警戒が拭えない日米貿易交渉に加え、大型連休を控えて個人や一部の短期筋が円売りポジションを圧縮する可能性があるとの声が出ているとしています。レンジは、1米ドル=110円50銭〜112円50銭、1ユーロ=1.1100米ドル 〜1.1400米ドルと予想しました。

SMBCニューヨークのエコノミストは、アメリカの景気の見極めに来週は重点が移るとして、小売売上高が注目だとコメントしました。来週18日までの予想レンジは、1米ドル=110円80銭〜111円90銭、1ユーロ=125円〜126円でした。12日の相場展開が反映されていません。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、円相場が1米ドル=110円に戻る前に、114円まで円安・米ドル高が進むかが注目だとコメントしました。年初来高値の112円14銭を米ドルが上抜ければ、次の節目は113円だとしています。

INGは、リスク環境が安定し米国債利回りが上昇、米ドルの対円での上昇が続きそうだとコメントしました。英ポンドは第3四半期(7−9月)に向けて軟調に展開しそうだとしています。

スコシアバンクは12日付の最新の世界経済見通しの中で、米ドルが堅調に推移しているが、中期的には軟化すると予想。ECBが政策正常化を後ずれするとして、ユーロの見通しを下方修正しました。カナダドルは緩やかな上昇を予想。円相場については、6月末が1米ドル=110円、9月末は108円との見通しでした。

来週19日はイースター前の「グッドフライデー」でニューヨーク株式マーケットが休場。連邦祝日ではありませんが、外国為替マーケットが薄商いになることが予想されます。

「ダウ、269ポイント高」

12日のヨーロッパの株式相場は続伸しました。ヨーロッパ17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.16%高。DAXは0.54%上昇。FTSEは0.26%上げました。

ニューヨーク株式相場は上昇。JPモルガンとディズニーがけん引しました。ダウは269ポイント、率にして1.03%上昇しました。S&P500は3週連続の上昇。ナスダックは0.46%高でした。

ニューヨーク原油相場(WTI)は上昇。終値は63米ドル89セント。金先物相場も高く、1295米ドルで取引を終えました。

*NY時間12日 午後4時、東京の13日午前5時時点の状況です。

 [APRIL 12, 2019] No 031844129

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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