2分でわかるアメリカ

2018/05/24マーケット: 円高い、トルコリラ急反発

「ポンド売り」


23日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルと円が堅調でした。トルコ中銀の緊急利上げを受け、トルコリラは反発しました。


ユーロは対米ドルで続落し、一時1.17ドルを割りました。ユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を下回りました。ドイツ国債の利回りが大幅に低下したことが影響しました。イタリア政局の不透明感がユーロの重石になっています。


ロイターによると、JPモルガンは、ECBの予想利上げ時期を当初の来年3月から6月に修正しました。


英ポンドは下落。対円で一時146円ちょうど近辺まで売られました。イギリスの4月の消費者物価指数(CPI)は市場予想に届きませんでした。イングランド銀行の利上げに対する期待が一段後退しました。


米ドルは対円では下落しました。米10年債利回りは大幅に低下しました。


FRBが公表した前回の会合(FOMC)の議事録は、6月の会合での追加利上げを示唆する内容でした。インフレ率が目標の2%を一時的に上回っても容認する姿勢を示したことが注目されました。


最安値で推移していたトルコリラは対米ドルで急反発。対円相場は22円台前半から24円台前半まで大幅に上昇しました。トルコ中銀が臨時の金融政策委員会を招集し、後期流動性貸出金利を13.5%から16.5%に引き上げました。利下げを求めるエルドアン大統領の政治圧力に屈せず、独立性を示した形です。シムシェキ副首相は、金融政策の信頼を回復させる時だと述べました。


南アフリカランドは、米国債利回りの低下を受け続伸しました。


原油価格は下落。原油価格に敏感なカナダドルは下落しました。


豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で売られました。


「NY株上げに転じる、FRB議事録を好感」


ヨーロッパの株式相場は大幅安でした。イタリアの新政権の政策の不透明感が大きく影響しました。FTSEは89ポイント安、DAXは193ポイント安でした。


ニューヨーク株式マーケットは上昇しました。売りが先行しましたが、終盤に買い戻されました。FRBの議事録で、インフレ率が目標の2%を一時的に超えても容認する、つまり利上げペースを速めないとの意向が示されたことが好感されました。


ニューヨーク原油相場は0.50%安の71米ドル84セント。金相場は0.20%安の1294米ドルでした。


NY時間23日 午後4時、東京時間24日午前5時時点の状況です。


 [May 23, 2018]  No 031843905

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ