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2018/05/11マーケット: 米ドル軟調、トルコリラ買い戻し

「ポンド下落」


10日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルと英ポンドが軟調でした。新興国通貨は堅調でした。


ロンドン時間に、米ドルの対円相場が110円ちょうど近辺まで上昇する局面がありました。しかし、アメリカの消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、ニューヨーク時間では米ドル売り円買いが優勢でした。


米ドルは対円で109.20円〜109.50円を中心としたレンジで推移しました。米10年債の利回りは低下。入札があった米30年債の利回りも低く推移しました。


ユーロは堅調。対米ドルで上昇、対円でも高く取引されました。ただ、イタリアで反体制派による政権が誕生する可能性が高まっていることなどで、終盤に伸び悩みました。


英ポンドは対米ドルで下落。対円では一時147円台半ばまで売られました。イングランド銀行が会合で政策金利を0.50%で据え置くことを決めました。声明で、利上げに踏み切る前に、経済が上向くのを確認したいと慎重な姿勢を示したことが英ポンド売りを誘いました。同時に公表されたインフレ報告が弱気だったことも影響しました。カーニー総裁はBBCのインタビューで、「次の1年にかけて金利が上昇する公算が大きい」と述べましたが、反応薄でした。


米国債利回りの低下に敏感に反応し、南アフリカランドなど新興国通貨が上昇しました。


トルコリラは対米ドルで大幅高。2日間で2%超上げました。対円相場は25円台後半に上昇しました。通貨安を抑制するため、エルドアン大統領は前日に経済担当の高官を招集。続く形で、トルコ中銀のチェティンカヤ総裁はエルドアン大統領と会い、対応を協議しました。中銀の次の金融政策委員会は6月7日ですが、その前に緊急利上げする可能性があるとの観測が広がり、トルコリラ相場を押し上げました。


カナダドルと豪ドルは、それぞれ対米ドル、対円で上昇しました。一方で、NZドルは売られました。NZ中銀は10日の会合で政策金利を据え置きました。市場の予想通りでしたが、利上げ予想を来年第2四半期から第3四半期に修正しました。弱気な見通しを受け、NZドルは軟調に推移しました。


「ダウ6日続伸」


10日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。イングランド銀行の金利据え置きを好感、FTSEは38ポイント上昇しました。DAXは79ポイント高でした。


ニューヨーク株式相場は続伸。ダウは6日続伸しました。弱いCPIを受け、米国債利回りが低下したことが材料視されました。個別には、アップルが最高値を更新しました。


ニューヨーク原油相場は0.31%高の71米ドル36セント。金相場は上昇、終値は1322米ドルでした。


NY時間10日 午後4時、東京時間11日午前5時時点の状況です。


 [May 10, 2018]  No 031843896

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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