2分でわかるアメリカ

2018/05/02マーケット: 米ドル指数プラスに、米ドルに幅広い買い

「欧州通貨安い」


1日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調でした。


ISMの製造業景気指数が市場予想を下回り、ニューヨーク株式相場がやや軟調でしたが、主要通貨に対する動きを示す米ドル指数は年初水準を超えて上昇しました。


ユーロは対米ドルで下落。米10年債の利回りが上昇した一方、ドイツ国債利回りは横ばい。米独の利回り格差が29年ぶりの高水準に拡大しました。ユーロは対円でも軟調でした。


英ポンドの下げが目立ちました。イギリスの製造業の購買担当者景気指数(PMI)は17カ月ぶりの低水準を記録。消費者向け融資の伸びが大幅に鈍化しました。イングランド銀行の5月利上げ観測はさらに後退しました。


米ドルは対円で109円台後半まで買われました。米国債利回りの上昇に素直に反応した格好です。


FRBは金融政策を決める会合(FOMC)を開始、2日発表の声明に注目が集まっています。政策金利据え置きがコンセンサスですが、6月利上げのヒントを示すかが焦点です。


原油安が影響し、カナダドルは対米ドルで小幅安でした。カナダの2月のGDPは前月比0.4%増で、市場予想を0.1ポイント上回りました。カナダ中銀のポロズ総裁が景気刺激策の解除がいずれ必要になると発言したことで、対米ドルでの下げ幅を縮めました。対円では上昇しました。


豪ドルは売られました。オーストラリアの中央銀行 (RBA)が1日、今後2年間のインフレ見通しを小幅に引き上げました。ただ、ロウ総裁は、目標の2〜3%の物価目標の達成には賃金の伸びの加速が欠かせないと述べました。RBAは金融政策委員会で予想通り1.5%の政策金利を据え置きました。


NZドルは続落しました。組合大手フォンテラが主導した乳製品のオークションが低調でした。GDT価格指数は1.1%低下しました。


新興国通貨は米国債利回りの上昇を受け軟調でした。トルコリラは対米ドル、対円で下落しました。IMFは最新の報告書で、外国資金に大きく依存していること、限定的な外貨準備高、地政学リスクが、新興国に対する投資家心理に影響しているとした上で、トルコが高い成長を維持するためには改革が必要だとの認識を示しました。


南アフリカはメーデーで祝日。薄商いの中、南アフリカランドは続落しました。


「NY株まちまち」


1日のヨーロッパの株式相場は小幅高でした。英ポンド安を好感、ロンドンのFTSEは11ポイントと小幅ながら上げました。
ニューヨーク株式相場はまちまち。ボーイングが売られダウを押し下げました。S&P500はほぼ横ばい。アップルの決算を控えナスダックはプラス圏で取引を終えました。恐怖指数であるVIXは1%低下しました。


ニューヨーク原油相場は1.93%安の67米ドル25セント。米ドル高が影響、金相場の1日の終値は0.94%安の1306米ドルでした。


NY時間01日 午後4時、東京時間02日午前5時時点の状況です。


 [May 01, 2018]  No 031843892


次回の「2分でアメリカを見る」は5月8日配信の予定です。

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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