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2018/04/28マーケット: 来週の米ドル、上値追うか

「ポンド安い」

27日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルがまちまちでした。英ポンドの下げが目立ちました。

注目されたアメリカの第1四半期のGDP速報値は、年率換算で前期比2.3%増でした。前期の2.9%増から減速しましたが、予想(2.0%)を上回りました。個人消費が約5年ぶりの弱い伸びとなりました。

米ドルは対円で小幅続落。米10年債利回りが前日に続き大幅に低下したことが影響しました。109円ちょうど近辺で推移しました。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円でほぼ横ばいでした。ECBのドラギ総裁の前日の発言の消化が進みました。やや方向感に欠ける展開でした。

英ポンドは大きく売られました。対円で急落しました。イギリスの第1四半期のGDP速報値は前期比0.1%増と、2012年第4四半期以来の低い伸びでした。大雪が一因とされていますが、イングランド銀行による5月利上げ観測が後退しました。先物市場が示唆する5月利上げの確率が23%に低下しました。

トルコリラは対米ドルで上昇。クロス取引の対円相場も堅調で、27円ちょうど近辺まで買われました。南アフリカの対円相場は横ばいでした。

カナダドルは対円で横ばい。豪ドルとNZドルは、米国債利回りの低下を受けて対米ドル、対円で堅調でした。

「金利と米雇用統計」

来週は材料が豊富です。5月1日と2日にFRBが金融政策を決める会合(FOMC)を開きます。政策金利を据え置くとみられますが、声明のトーンが相場に影響しそうです。FOMC直前に発表される30日のPCEデフレーター、そして、4日発表のアメリカの4月の雇用統計も注目です。今週は米10年債利回りが一時3%台に乗せ、米ドル相場に影響しました。来週も引き続き米国債利回りに敏感な展開が予想されます。

来週の米ドル/円についてロイタージャパンは、米10年債利回りが米ドルの支えとなる見通し、新年度入りした日本の機関投資家の対外投資に対する期待も強いと伝えました。ただ、株価が調整へ転じれば一転してリスク回避の円高が進む可能性があるとの見通しを配信しました。レンジについては、米ドル/円が108円〜111円、ユーロ/米ドルは1.2000米ドル 〜1.2300米ドルと予想しました。

時事通信は、米ドル/円が107円50銭〜110円50銭、ユーロ/米ドルは1.1950米ドル 〜1.2250米ドルと来週のレンジを予想しました。

BKアセットマネージメントは、FOMCの内容次第で、米ドルの対円相場が110円台に乗せることも、108円台に戻る可能性もあるとコメントしました。

チャートは、目先の米ドル安円高を強く示唆しています。来週、日本はゴールデンウィークになるため米ドル/円は薄商いになる見通し。円相場がこう着状態なるか、逆に大きく振れる可能性が過去のパターンから予想されます。

HSBCのストラテジストは、テーマが政治から景気や経済構造に移り、米ドル高の方向に動き出すとみているとダウジョーンズにコメントしました。

ユーロは来週2日のユーロ圏のGDP速報値と4日発表の小売売上高が材料。

今週は豪ドルの下げが目立ちました。モルガンスタンレーなどが豪ドル安を予想しています。1日に予定されるオーストラリア中銀の会合は政策金利を据え置くと予想されています。NZドルをめぐっては2日のニュージーランドの雇用統計が影響しそうです。カナダドルは1日発表のカナダの2月のGDPが影響しそうです。

トルコ中銀は25日の会合で0.75%の利上げを決めトルコリラ相場がやや落ち着きました。3日発表のトルコの4月の消費者物価指数がトルコリラ相場を動かす可能性があり、注目されます。南アフリカランドについては、幅広い業種のデモやストライキが予定されていて、その影響を受けるかもしれません。

「NY株まちまち」

27日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。DAXは80ポイント高。FTSEは80ポイント上げました。

ニューヨーク株式相場はまちまちでした。1日を通して方向感に欠ける展開が続きました。ダウは小幅安。S&P500とナスダックは小幅高でした。

カナダのトロント証券取引所のシステムがダウンし、すべての取引が停止しました。

ニューヨーク原油(WTI)相場は0.13%安の68米ドル10セント。金相場の終値は0.42%高の1323米ドルでした。

NY時間27日 午後4時、東京時間28日午前5時時点の状況です。

 [April 27, 2018]  No 031843890

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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