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2018/04/14マーケット: 来週の円相場、レンジ抜けるか

「円軟調」

13日の欧米の外国為替マーケットでは、円が軟調でした。

米中の貿易戦争、アメリカ主導のシリアへの軍事攻撃への懸念がやや後退したことで、安全資産とされる円が売られた格好です。

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁が、FRBが年内あと3回の追加利上げが必要になるかもしれないと述べました。

米ドルは対円で小幅高。米国債利回りが低下したこともあり、米ドルの上げ幅は限定的でした。107円50銭の節目が意識されました。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円で上昇しました。英ポンドは対円で一時153円台に上昇しました。

トルコリラは対米ドルで小幅続伸。対円で高く取引されました。南アフリカランドの対円相場は横ばいでした。
カナダドルは対円で軟調。NZドルは小幅安、豪ドルは小幅高でした。

「トランプにらむ」

来週の外国為替マーケットでは、シリアなどの地政学リスク、貿易摩擦問題が引き続き材料になりそうです。4月17日から安倍首相が訪米、18日にフロリダのリゾート施設「マールアラーゴ」でトランプ大統領と会談します。北朝鮮問題や貿易問題などで意見交換、重要な会談になる見通し。米ドル/円相場に影響しそうです。アメリカの経済指標では、16日発表の3月の小売売上高、17日の鉱工業生産が注目。18日に公表されるFRBの地区連銀経済報告(ベージュブック)も材料になる可能性があります。

来週の米ドル/円についてロイタージャパンは、引き続きトランプ大統領の不規則発言に振らされやすいとの見通しを伝えました。アメリカ景気が堅調で、何もなければ108円台を試す可能性がある一方、地政学リスクや貿易摩擦懸念が強まれば106円台前半への下落もあるとしています。レンジは、米ドル/円が106円〜108円50銭、ユーロ/米ドルは1.2200米ドル 〜1.2450米ドルと予想しました。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドル/円が106円50銭〜107円50銭のレンジで推移していると指摘、106円50銭を割らなければ、108円に向かうだろうとコメントしました。

スコシアバンクは最新の月刊レポートで、円相場に対する見方をやや修正しました。年末の米ドル/円を110円と予想しました。

来週はカナダドルの材料が豊富です。カナダの中央銀行が18日、金融政策を決める会合を開きます。金利を据え置くと予想されています。声明が楽観的なトーンになるかが注目。20日にはカナダの消費者物価指数が発表されます。

ポンドスターリングライブがまとめた主要通貨の1990年を100とした実効為替レートでは、円は138となっています。スイスフランも149と高い。反面、英ポンドは80、ユーロは95、米ドルは96となっています。

化学兵器を使用した疑いがあるシリアに対し、アメリカのトランプ政権が英仏と連携してシリアへの軍事攻撃を検討しています。来週にも方向を決める可能性があります。アメリカのミサイル駆逐艦が地中海入りしたとの報道もあります。攻撃に踏み切った場合、株式相場、債券相場が変動、外国為替相場の振れが大きくなりそうです。

「ダウ反落」

13日のヨーロッパの株式相場は小幅高でした。FTSEは6ポイント高、DAXは27ポイント上げました。

ニューヨーク株式相場は反落。ダウは一時163ポイント上げましたが、後半に崩れました。終盤に下げ幅を広げました。第1四半期の利益が予想を下回ったJPモルガン・チェースが大幅安でした。

ニューヨーク原油(WTI)相場は0.48%高の67米ドル39セント。金相場の終値は0.45%高の1347米ドルでした。

NY時間13日 午後4時、東京時間14日午前5時時点の状況です。

 [April 13, 2018]  No 031843880

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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