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2018/04/10マーケット: 米ドル軟調、トルコリラ安い

「欧州通貨高い」


9日の欧米の外国為替マーケットでは、後半の取引で米ドルが売られました。


貿易問題が引き続き材料。中国が緩やかな人民元安の影響を検証していると伝えられました。貿易摩擦が激化する可能性がありますが、中国側が人民元の交渉の材料にするとの憶測も広がりました。トランプ大統領が「中国とは良好な関係にある」と発言したことが注目されました。


米ドルは対円で小幅安。ニューヨーク株式相場が反発、米国債の利回りが上昇しましたが、米ドル買いにはつながりませんでした。アメリカ議会予算局(CBO)が、財政赤字が2020会計年度に1兆米ドルを突破するとの試算を公表したことが、米ドルにネガティブでした。


シリアが化学兵器を使ったとされる問題で、トランプ大統領は「24〜48時間以内」に重大な決断をすると述べました。軍事行動に踏み切る可能性があり、リスク回避ムードをやや強める結果になりました。


ユーロは対米ドル、対円で上昇しました。ドイツの貿易統計が弱めでしたが、影響は限定的でした。


英ポンドも堅調。ハリファックスの住宅関連データが強く、イングランド銀行による5月の利上げは確実になったとの見方が強まりました。


資源国通貨は全面高でした。貿易戦争への懸念が後退したことがポジティブに影響しました。


原油価格が上昇。カナダドルは対米ドル、対円で上昇しました。NZドルも高く取引されました。豪ドルは堅調でしたが、鉄鉱石価格が軟調なことを背景に伸び悩みました。


新興国通貨は軟調でした。トルコリラは対米ドルで4.07台に下落、過去最安値を更新しました。対ユーロでは初めて5台に下落、最安値をつけました。対円でも下落しました。エルドアン大統領が新たな経済刺激策を発表する前にトルコリラ安が加速した格好。経済が過熱する中で、中央銀行が動かないことへの懸念があらためて強まりました。


南アフリカランドも下落しました。南アフリカのネネ財務相が、地方自治体の財政は破たん寸前だと発言したことが影響しました。


「ダウ、上げ幅削る」


9日のヨーロッパの株式相場は小幅高でした。FTSEは11ポイント高。DAXは20ポイント上げました。


ニューヨーク株式相場は反発しました。貿易に関しトランプ政権が柔軟な姿勢を示したことで心理が改善、ダウは一時440ポイント上げました。一方で、終盤に売りが増え、上げ幅のほとんどを消しました。ダウは46ポイント高で取引を終えました


ニューヨーク原油(WTI)相場は2.19%高の63米ドル42セント。金相場は0.30%安の1340米ドルでした。


NY時間09日 午後4時、東京時間10日午前5時時点の状況です。


 [April 09, 2018]  No 031843876


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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