2分でわかるアメリカ

2018/03/31「米ドル軟調」


30日の欧米の外国為替マーケットは全体的に小動きでした。イースターに絡むグッドフライデーでヨーロッパが祝日、アメリカは連邦祝日ではありませんが参加者が少なく、薄商いでした。

米ドルは対円で小幅安。106円20銭付近で推移しました。

ユーロは対米ドルで堅調、対円ではほぼ横ばいでした。英ポンドの対円相場は小幅安で取引されました。

トルコリラは反落。対米ドル、対円で売られました。南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばいでした。

カナダドルは対円で下落。豪ドルとNZドルはそれぞれ小動きでした。

「トランプ・リスク」

来週の注目は6日発表のアメリカの雇用統計。特に、賃金の伸びが相場に影響しそうです。北朝鮮問題や貿易摩擦をめぐる懸念が後退しましたが、トランプ大統領がサプライズ発言や決定をする可能性があり、相場のリスクになるとの指摘があります。

来週の米ドル/円についてロイタージャパンは、不安定なニューヨーク株やアメリカの長期金利の低下を背景に、下値余地が意識されるとの見通しを伝えました。通商面や地政学リスクが米ドルの上値を抑えそうだとしています。レンジは、米ドル/円が105円-108円、ユーロ/米ドルは1.2150米ドル-1.2450米ドルと予想しました。

来週から新しい四半期、日本では新会計年度となり、季節的な米ドル買いも予想されます。ただ、米ドルは対円で107円台に定着しなかったことで、米10年債が低水準であれば、106円ちょうど近辺に戻るだろうとBKアセットマネージメントのストラテジストがコメントしました。

ブルームバーグは、円などの低金利通貨で調達した資金で高利回りの金融商品に投資するキャリートレードが後退していると伝えました。TD銀行のストラテジストが「キャリートレードからバリュエーションを基にした姿勢に移行している」とコメントしたとしています。ちなみに、円のバリュエーションが過少評価されていると幅広く指摘されています。

日経新聞デジタル版が今週、金融機関の予想が一斉に円高方向にシフトしているとの記事を掲載しました。1米ドル=100円に向かうとの見方が増えていることはダウジョーンズ傘下のマーケットウォッチも伝えています。

来週月曜日2日は、ヨーロッパやオセアニアなどがイースター・マンデーで祝日。薄商いが予想されます。3日には豪中銀の金融政策を決める会合があり、注目です。3日発表のトルコの3月の消費者物価指数がトルコリラに影響しそうです。

「欧米株式は休場」

グッドフライデーのため、欧米の株式マーケットは休場。商品マーケットもお休みでした。
NY時間30日 午後4時、東京時間31日午前5時時点の状況です。

 [March 30, 2018]  No 031843870



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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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