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2018/03/24マーケット: 来週の米ドル/円、さらに振れるか

「米ドル軟調」

23日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが幅広く売られました。

米中の貿易戦争への懸念が背景です。トランプ大統領が、議会が可決した1兆3000億米ドルの歳出法案に拒否権の発動を検討しているとツイートしましたが、結局署名しました。

米ドルは対円で続落。リスク回避で円が買われました。安全資産とされるスイスフランも高く推移しました。ニューヨーク株式相場の下げが拡大、米2年債と米10年債の利回りが低下しました。

ユーロは対米ドルで上昇。対円で小幅高でした。

英ポンドの対円相場は小幅安でした。

トルコリラの対米ドル相場は一時4.03米ドルまで売られ、最安値を更新しました。クロス取引の対円相場は一時25円60銭近辺まで下落、最安値をつけました。マーケット全体のリスク回避の動き、トルコの経常赤字拡大と高インフレへの懸念が背景です。

南アフリカランドは対円で上昇しました。

資源国通貨は堅調でした。原油価格が反発、好感してカナダドルが上昇しました。NZドルは対米ドル、対円で高く取引されました。豪ドルは対米ドルで堅調でしたが、対円では下落しました。

 「来週もトランプ意識」

来週の外国為替マーケットでは、引き続き日米の政治リスクや通商問題が材料になりそうです。アメリカの経済データでは、個人消費支出やPCEコアデフレーターが注目されています。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、心理的な節目の105円を割り込んだことで参加者の目線が下方向に向いていて、悪材料があれば103円台への下落もありうるとの見通しを配信しました。貿易摩擦への懸念が後退、株価が持ち直せば、106円台への戻りを試す可能性があるとしています。レンジは、米ドル/円が103円50銭〜106円50銭、ユーロ/米ドルは1.2150米ドル 〜1.2450米ドルと予想しました。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドル/円は来週も売り圧力にさらされるだろうとコメントしました。次の節目は103円ちょうどだとしています。

マーケットウォッチは、米ドル/円のペアは2016年11月からの流れを引き継いでいて、米ドル安円高が一段進むためには102円82銭を超えて米ドルが下落する必要があると伝えました。

一方、チャート分析では、円相場は101円近辺まで目立った節目がないと指摘されています。

モルガンスタンレーは、通商問題をめぐる緊張で、米ドルがリスク通貨に対して上昇する可能性があるとみています。ポンドスターリングライブが伝えました。豪ドル、カナダドル、英ポンドは売られそうだとしています。

来週28日、南アフリカの中央銀行が金融政策を決める会合を開きます。0.25%の利下げが予想されています。来週30日金曜日は、イースターに絡み南アフリカ、オセアニア、ヨーロッパ、そしてカナダが祝日。ニューヨーク株式マーケットは休場になります。来週は、会計年度末、月末特有の資金の流れが相場に影響するかもしれません。

「ダウ、再び急落」

23日のヨーロッパの株式相場は大幅安でした。貿易戦争への懸念が広がりました。DAXは213米ドル安。FTSEは30ポイント下げました。

ニューヨーク株式相場は大幅続落。終盤に売りが膨らみました。ダウは424ポイント安と急落しました。調整領域に入っています。恐怖指数であるVIXが急上昇、心理が悪化しました。ナスダックは2.43%下げました。週間ベースでは、2016年1月以来の下落率でした。

ニューヨーク原油相場(WTI)は2.46%高の65米ドル91セント。金相場は1.69%高の1355米ドルでした。

NY時間23日 午後4時、東京時間24日午前5時時点の状況です。

 [March 23, 2018]  No 031843865

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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