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2018/03/17マーケット: 来週は材料豊富、米ドル・円どう動く

「円高・ドル高」

16日の欧米の外国為替マーケットでは、リスク回避で円が買われました。同時に米ドルも堅調でした。

米ドルは対円で一時105円60銭近辺まで売られました。森友文書をめぐるスキャンダルや日銀の金融政策の方向が不透明なこと、アメリカの政局不安や中国との貿易摩擦への懸念などを背景に、逃避先として円が買われました。米国債利回りが上昇しましたが、米ドル買いにはつながりませんでした。円は全面高でした。

ユーロは対米ドルで小幅安。対円では一時130円ちょうど近くまで下げました。英ポンドの対円相場は148円を割りました。

新興国通貨は続落。トルコリラの対円相場は27円を割り、最安値を更新しました。南アフリカランドも対円で大幅安でした。

資源国通貨も大幅続落。カナダドル、豪ドル、NZドルが、それぞれ対米ドル、対円で下落しました。

「来週は材料豊富」

来週の外国為替マーケットは材料が豊富です。最大の注目は21日のFRBの会合(FOMC)とパウエル議長の記者会見。0.25%の利上げが確実視されています。公表される政策金利予想の分布を示す「ドット・チャート」が注目です。22日には、イングランド銀行の金融政策委員会が予定されています。

19日の森友文書問題をめぐる国会審議、トランプ政権の人事刷新の動きも材料になりそうです。中国からの輸入品に関税を課すトランプ政権の発表がある可能性があります。来週はG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。

ロイタージャパンは、日米の政治リスクやアメリカが引き起こす貿易摩擦などに対する懸念が強く、来週の米ドル/円の上値追いに投資家が慎重になりそうだと伝えました。レンジは、米ドル/円が104円50銭〜107円50銭、ユーロ/米ドルは1.2150米ドル 〜1.2450米ドルと予想しました。

ロイターのインタビューに答えたブラウン・ブラザーズの通貨戦略責任者は、1米ドル=105円の節目は重要で、それを突破、継続的に下回る状態が続けば100円が次の節目になると予想しました。4月中旬に100円割れがあるかもしれないとしています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、FOMCのトーンで円相場が108円を目指すことも、105円に向かうこともあるとコメントしました。

スコシアバンクは、オプション市場で対米ドル、対ユーロでの円高が警戒されているとコメントしました。特に対ユーロ相場が130円を割る可能性があるとしています。

来週後半にはEU首脳会議が予定されています。イギリスのEU離脱とトランプ関税への対応が焦点。ユーロ、ポンドに影響しそうです。

トルコリラなどの新興国と資源国通貨の下落が目立ちます。リスク回避ムードが広がれば、来週も軟調に推移する可能性があります。来週はニュージーランドの中央銀行が政策金利を発表します。

「ダウ小幅高」

16日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。DAXは44ポイント高。FTSEは24ポイント上げました。

ニューヨーク株式相場は小幅高。週間ベースではほぼ横ばいでした。

ニューヨーク原油相場(WTI)は1.88%高の62米ドル34セント。金相場は0.42%安の1,312米ドルでした。

NY時間16日 午後4時、東京時間17日午前5時時点の状況です。

 [March 16, 2018]  No 031843860

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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