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2018/03/16マーケット: 米ドル高・円高、トルコリラ安い

「資源国通貨が軟調」


15日の欧米の外国為替マーケットでは、リスク回避で円が幅広く買われました。米ドルは堅調でした。


国家経済会議の次期委員長に決まったクドロー氏が中国に対し強硬な姿勢を示したことで、中国との貿易摩擦への懸念が強まりました。トランプ政権が知的財産権についても中国に強い態度でのぞむとの報道もありました。


ユーロは対米ドルで下落。対円では一時130円台半ばまで売られました。ECBのドラギ総裁の前日のハト派的な発言が引き続き影響。ECBは15日、不良債権への追加的な引当金の計上をユーロ圏の銀行に義務付ける新ルールを4月から導入すると発表しました。アメリカのFRBが来週の会合で0.25%の利上げを決める見通しであることも米ドル買いユーロ売りを誘いました。米国債は小動きでした。


英ポンドは対米ドルで小幅安。対円で安く取引されました。


米ドルは対円では軟調でした。一時105円台後半まで米ドルが売られました。森友文書の書き換え問題をめぐり日本の政局が不安定化したこと、アメリカの政局の不透明感も影響して、リスク回避の円買いが進みました。アメリカの2月の輸入物価は予想以上に上昇。新規失業保険申請件数が減少し労働市場の底堅さを示しました。


新興国通貨は売られました。トルコリラは対円で最安値を更新しました。対米ドルでも最安値を試す動きがあるとの指摘があります。トルコの経常赤字の拡大、高インフレが引き続き材料視され、シリア北部での軍事衝突への懸念でトルコリラが売られました。


南アフリカランドも売られました。対米ドル、対円で大幅安でした。


資源国通貨も売られました。カナダドル、豪ドル、NZドルはそれぞれ対米ドル、対円で下落しました。


「ダウ乱高下」


15日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。強い決算が相次ぎDAXは107ポイント高。FTSEは7ポイント上げました。


ニューヨーク株式相場は不安定でした。中国との貿易摩擦問題に対するニュース、思惑でダウが乱高下しました。対中強硬派のホワイトハウスのナバロ通商製造政策局長がやや柔軟な姿勢を示したことを受け安堵感でダウが上げに転じました。その後、モラー特別検察官がトランプ大統領の投資会社にロシア関連の書類提出を求めたとのニューヨークタイムズの報道で上げ幅を縮めました。S&P500はほぼ横ばい。ナスダックは小幅安でした。


ニューヨーク原油相場(WTI)は0.38%高の61米ドル19セント。金相場は0.59%安の1317米ドルでした。


NY時間15日 午後4時、東京時間16日午前5時時点の状況です。


 [March 15, 2018]  No 031843859

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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