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2018/02/06マーケット: 大荒れ、株急落・円全面高

「米ドル堅調」


5日のニューヨーク株式マーケットが大荒れでした。ダウが一時1600ポイント近く下げました。欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが対円を除き堅調でした。


FRBが予想より速いペースで利上げするとの観測が影響しました。米10年債利回りは一時2.88%に上昇、4年ぶりの高水準をつけました。後半の取引で米国債が買い戻され、利回りは低下に転じました。


ユーロは対米ドルで軟調。対円で下落しました。ECBのドラギ総裁は、外国為替市場のボラテリティという新たな阻害要因に直面しているとの欧州議会で述べました。


英ポンドも対米ドル、対円で売られました。


米ドルは対円で買いが先行しましたが、後半の取引で大幅な下げに転じました。ニューヨークの株急落も影響しました。円は全面高でした。


新興国通貨はまちまち。南アフリカランドは対米ドルで横ばい、対円で下落しました。


トルコリラは対米ドルで下落。対円で大幅安でした。注目されたトルコの1月の消費者物価指数は前年比で10.35%の上昇でした。12月の11.92%から低下しました。予想は10.57%で、それを下回りました。対ドルでのトルコリラ高によって、輸入物価が下がりました。インフレ率が落ちつきましたが、シリア北部のクルド人勢力に対するトルコ軍の攻撃に対する懸念がトルコリラ相場を圧迫しました。一方、オランダ政府が駐トルコ大使を帰国させると発表、トルコの駐オランダ大使を受け入れないとしています。


原油価格は大幅安。原油価格に敏感なカナダドルが売られました。資源国通貨の豪ドルとNZドルも軟調でした。


「ダウ1100超下落、VIX急騰」


5日のヨーロッパの株式相場は下落しました。世界的な株安が連鎖した格好。DAXは97ポイント安。FTSEは108ポイント下げました。


ニューヨーク株式相場は連日の急落。恐怖指数であるVIXは一時100%超上昇、心理が大きく悪化しました。


一時1600ポイント近く下げたダウは結局、1175ポイント下げました。全面安の展開、売りが売りを呼びました。振れが大きく、ジェットコースターのような相場展開でした。ダウの取引時間中の下げ幅は過去最大。ダウの下落率は4.60%。S&P500は4.10%安、ナスダックは3.78%下げました。小型株の指数であるラッセル2000の下落率は2.85%にとどまり。大型株を中心に売られたことを示しました。S&P500は年初水準を下回りました。


ニューヨーク原油相場(WTI)は1.99%安の64米ドル15セント。金相場は0.06%安の1336米ドルでした。


NY時間05日 午後4時、東京時間06日午前6時時点の状況です。


[February 05, 2018]  No 031843832

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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