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2018/02/03マーケット: 来週、米ドル買い続くか

「米ドル全面高」

2日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが全面高でした。

アメリカの雇用統計が強く、特に賃金が伸びたことが影響しました。

米ドルは対円で110円台前半に乗せました。米10年債利回りが大幅上昇する一方、日本の10年国債の利回りが低下、日米利回り格差が拡大したことで米ドル買い円売りが加速しました。

ユーロも対米ドルで軟調でしたが、下げ幅は限定的でした。ドイツ10年債の利回りが上昇、ユーロを支えました。ユーロは対円で137円台に乗せました。

英ポンドは対米ドルで下落、対円ではほぼ横ばいでした。利益確定の英ポンド売りが影響しました。

新興国通貨は売られました。米国債利回りの大幅上昇に敏感に反応しました。南アフリカランドは利益確定の売りも影響して対米ドルで急落、対円でも軟調でした。トルコリラは対米ドルで下落、対円で小幅安でした。

資源国通貨も全面安。カナダドルが対米ドルで大幅安、対円でも売られました。豪ドルとNZドルも対米ドルで大幅に下落、対円でも安く取引されました。

「金利格差が材料か」

来週の外国為替マーケットでは、引き続き米国債の利回り、日欧との利回り格差が相場に影響しそうです。株価も影響する可能性があります。アメリカの経済指標は薄め。アメリカ連邦政府の暫定予算が8日で切れるため、与野党の攻防が材料になるかもしれません。与党の共和党は再び「つなぎ予算」を編成する方向で調整を進めています。ニューヨーク連銀のダドリー総裁らの講演が予定されています。

来週の米ドル/円相場についてロイタージャパンは、米ドルの上値の重い展開が予想されると伝えました。アメリカの長期金利の上昇余地が小さくなる中、米ドル買いの手掛かりがつかみにくいとしています。レンジについては、米ドル/円が108円〜111円、ユーロ/米ドルは1.2350ドル 〜1.2650ドルと予想しました。見通し記事はアメリカの雇用統計発表前に配信されていて、統計と反応を反映していません。

BKアセットマネージメントは、米ドルの対円相場が110円台、ユーロ/米ドルが1.24ドル台に戻ったことで、当面の米ドルの底を打ったことが示されたとコメントしました。

ホワイトハウスのコーンNEC委員長の「長期的な強い米ドル」発言が話題になりましたが、ピムコのアドバーザーはブログで、「通貨の冷戦」でアメリカ政府が弱い米ドルを目指していると述べました。

スコシアバンクは、ユーロについてモメンタムはブル(強気)だが、買われ過ぎ領域に入っているとコメントしました。堅調に推移するものの、上値が限定的になるかもしれません。

来週8日、イングランド銀行がインフレ報告を公表します。 英ポンドに影響しそうです。

来週は、資源国通貨に材料が豊富です。6日の豪中銀会合、7日のNZ雇用統計と8日のNZ中銀会合、9日のカナダの雇用統計がそれぞれ相場に影響する可能性があります。

やや軟調に推移しているトルコリラについては、5日のトルコの消費者物価指数が材料になると予想されます。

「米株荒れる、ダウ急落」

2日のヨーロッパの株式相場は大幅安でした。DAXは218ポイント安。FTSEは46ポイント下げました。個別にはドイツ銀行が急落しました。

ニューヨーク株式相場は急落。急指数であるVIXが急上昇、心理が悪化しました。ダウはこの日のほぼ安値で取引を終えました。665ポイント安、もしくは2.54%の下落。S&P500は2.12%安、ナスダックは1.96%安、小型株の指数であるラッセル2000は2.05%下げました。過去2年で最大の下げ幅。ほぼ全面安の展開でした。

ニューヨーク原油相場(WTI)は0.53%安の65米ドル45セント。金相場は0.79%安の1337米ドルでした。

 NY時間2日 午後4時、東京時間3日午前6時時点の状況です。

[February 02, 2018]  No 031843831

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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