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2018/01/20マーケット: 来週、米ドルの方向変わるか

「円全面高」

19日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが軟調でした。

暫定予算が19日深夜に期限切れになるのを控え、下院が2月16日までのつなぎ予算を可決、承認しました。しかし、51対49と与野党が拮抗する上院は調整が難航、政府機関の一部が閉鎖される可能性が高まりました。ミシガン大学の消費者信頼感指数は予想を下回りました。

米ドルは対円で下落。110円台半ばから後半で推移しました。米国債利回りが上昇しましたが反応薄。円は全面高でした。

ユーロは対米ドルでほぼ横ばい。対円相場が下落しました。

英ポンドは売られました。注目されたイギリスの12月の小売売上高が予想に届きませんでした。

新興国通貨は軟調。トルコリラは対米ドルで大幅反落。対円では29円ちょうど近辺のトルコリラ安水準で取引されました。

南アフリカランドも安く推移しました。

資源国通貨も軟調。カナダドルは原油安が影響、対円で88円台に下落しました。豪ドルは対米ドルでほぼ横ばい。対円で安く取引されました。NZドルは利益確定の売りが影響、下落しました。

「日欧中銀会合に注目」

来週の最大の注目は25日のECB理事会。資産買い入れに関する文言の変更はないとの見方が優勢ですが、ドラギ総裁の理事会後の記者会見のトーンがユーロ相場に影響しそうです。これに先立つ23日の日銀の金融政策決定会合も材料視されています。

来週発表される経済指標では、26日のアメリカとイギリスの第4四半期GDP速報値が相場に影響しそうです。

2017年第4四半期の企業決算が来週ピークを迎えます。決算を受けたニューヨーク株式相場が政局と合わせ米ドル相場に影響する可能性があります。

来週の外国為替相場についてロイタージャパンは、日欧の中銀が、先走るマーケットの期待を抑制し、米ドル安方向で進んできた円やユーロの上昇に歯止めがかかる可能性があるとの見通しを伝えました。レンジについては、米ドル/円が109円50銭〜112円、ユーロ/米ドルは1.2000米ドル〜1.2400米ドルと予想しました。

UBSウェルスマネージメントのアナリストは、マーケットが日銀の政策の方向に敏感になっていて、米ドル/円を圧迫しているとロンドンのロイターにコメントしました。来週の会合で日銀のスタンスがより明確になるため、注目しているとしています。

スコシアバンクも、アメリカの政府閉鎖懸念で円が上昇したが、来週の日銀会合で心理が変わるリスクがあるとコメントしました。

ユーロが堅調に推移しています。ドイツのメルケル首相率いるCDU・CSUとの本格的な連立交渉入りの是非を決める21日のSPDの党大会がユーロ相場に大きく影響する可能性があります。ECB理事会と合わせ注目です。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、ドイツの連立の動きとECB理事会の結果次第で、ユーロの対米ドル相場は1.23米ドルが上値となるか、1.25米ドルに向かうかが決まるとコメントしました。また、豪ドルとNZドルは調整局面に入る可能性があるとしています。

「ダウ小反発」

19日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。DAXは153ポイント高、FTSEは23ポイント上昇しました。

ニューヨーク株式相場は小幅反発しました。ダウを含め主要な株価指数が上昇しました。ホームセキュリティ大手のADTがIPOしましたが、公開価格を大幅に下回って取引されました。

ニューヨーク原油相場(WTI)は0.91%安の63米ドル37セント。金相場は0.44%高の1333米ドルでした。

NY時間19日 午後4時、東京時間20日午前6時時点の状況です。

[January 19, 2018]  No 031843821


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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