2分でわかるアメリカ

2018/01/13マーケット: 来週、米ドル安円高が進むか

「欧州通貨高い」

12日の欧米の外国為替マーケットでは、ユーロの上昇が目立ちました。

ユーロ圏経済が回復、ECBが年内に量的緩和を終了するとの観測がユーロ買いを誘いました。ドイツの連立協議が大きく前進したこともユーロにポジティブでした。ドイツ国債の利回りが上昇しました。

ユーロは対米ドルで1.22ドル台まで上昇、3年ぶりの高値をつけました。終盤の取引でユーロ買いが加速しました。対円でも大幅高、135円台半ばまで買われました。

英ポンドも高く取引されました。対円相場は152円台半ばで取引されました。イギリスが離脱後もEUへのアクセスを容認するスペインとオランダの財務相に敏感に反応しました。

米ドルは対円で下落。111円を挟んだ米ドル安水準で推移しました。米国債利回りが小幅上昇しましたが反応薄。

トルコリラは対円で上昇。トルコの11月の経常赤字額が予想以上に増えましたが、影響は限定的でした。

南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばいでした。

資源国通貨はまちまち。カナダドルは上昇。豪ドルは対米ドルで上昇、対円ではほぼ横ばいでした。NZドルは対米ドルでほぼ横ばい、対円相場は小幅安で取引されました。

「米ドル安続くか」

来週月曜日はニューヨークが休場。アメリカの経済指標では、17日発表の鉱工業生産、18日のフィラデルフィア地区連銀景気指数、19日のミシガン大学消費者信頼感指数が材料になる可能性があります。

ロイタージャパンは、来週の外国為替マーケットについて、米ドル/円の下値が広がる可能性があるとの見通しを伝えました。アメリカの経済指標が弱かったり、日本株に調整が入ったりすれば、110円前半までの下落もありそうだとしています。レンジは、米ドル/円が110円~112円50銭、ユーロ/米ドルは1.1900ドル~1.2150ドルと予想しました。

スコシアバンクは、日米の利回り格差が広がっているが、それを無視する形で投資家心理が円に強気になっているとコメントしました。また、BKアセットマネージメントのアナリストは、米国債利回りが上昇しているのに米ドル/円が下落していることについて、信頼感を失う国の通貨で起こる現象だと述べました。

ADS証券のアナリストは、2018年の米ドル見通しがはっきりしないとした上で、短期的に米ドル安が続きそうだとマーケットウォッチにコメントしました。

来週は、カナダ、南アフリカ、トルコの中央銀行が金融政策を決める会合を予定しています。

18日に金融政策委員会を開くトルコ中銀が後期流動性貸出金利を0.50%追加利上げするとの予想が複数あります。高インフレの中、トルコ中銀の決定がトルコリラ相場に大きく影響しそうです。

BofAメリルリンチのストラテジストは、2月に発表される南アフリカの予算がランドにネガティブに影響する可能性があるとポンドスターリングライブにコメントしました。

「米株、最高値更新」

12日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。DAXは43ポイント高、FTSEは15ポイント上昇しました。ニューヨーク株式相場も上昇。ダウをはじめ3つの主要指数が最高値を更新しました。

ニューヨーク原油相場(WTI)は0.78%高の64米ドル30セント。金相場は0.94%高の1334米ドルでした。

NY時間12日 午後4時、東京時間13日午前6時時点の状況です。

アメリカ東部時間15日はアフリカ系アメリカ人の公民権運動家のマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの生誕を祝う休日。お休みし、16日火曜日(日本時間の17日朝)に再開します。

 [January 12, 2018]  No 031843817

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ