2分でわかるアメリカ

2017/11/22マーケット: 米ドルやや軟調、トルコリラ最安値

「資源国通貨堅調」

21日の欧米の外国為替マーケットでは、全体的に方向感に欠ける展開でした。アメリカの感謝祭を23日に控え、売買が低調でした。

米ドルはやや軟調。対円では112円50〜60銭の上値の重さが意識されました。112円半ばから112円20銭近辺に急速に下落する局面がありました。米国債の利回りが低下、米ドル売りを誘いました。

アメリカの中古住宅販売が予想を小幅ながら上回りましたが、反応薄でした。アメリカ財務省は、北朝鮮体制を支援してきたとして中国と北朝鮮の13団体を新たに制裁対象にすると発表しました。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円では軟調でした。ドイツの政局をにらんだ展開でした。

英ポンドは対米ドルでほぼ横ばい。対円では下げました。イギリスの公的部門の財政赤字が予想以上に拡大しました。

南アフリカランドは対米ドルで上昇、対円で小幅高でした。23日の南アフリカ中銀の金融政策委員会、そして24日に予定されるムーディーズとS&Pの最新格付け発表を前に、積極的な取引が控えられました。

トルコリラは対米ドルで大幅続落、一時3.9776まで売られ過去最安値を更新しました。対円でも大幅安、28円台前半で推移しました。流動性オペをはじめ通貨安の抑制を狙ったトルコ中銀の措置がことごとく失敗しました。エルドアン大統領の政治圧力で中銀が利上げできないとの懸念が根強くあります。

資源国通貨は堅調でした。原油価格の上昇を受け、カナダドルは対米ドル、対円で上昇しました。

豪ドルも堅調。豪中銀は議事録で、政策金利を長期間据え置くことを示唆しました。

NZドルも小幅上昇しました。乳製品のオークションが低調。GDT価格指数が3.4%低下しましたが、影響は限定的でした。

「米株続伸」

21日のヨーロッパの株式相場は続伸しました。ドイツの政局不安にもかかわらず、DAXは108ポイント上げました。FTSEは21ポイント高。

ニューヨーク株式相場も続伸。S&P500は一時2600台に初めて乗せました。テクノロジー株の上げが目立ち、ナスダックの上昇率は1%を超えました。

ニューヨーク原油相場(WTI)0.73%高の56米ドル83セント。金相場は0.50%高の1281米ドルでした。

NY時間21日午後4時、東京時間22日午前6時時点の状況です。

[November 21, 2017]  No 031843783

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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