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2017/11/18マーケット: 来週は閑散、米ドル/円さらに振れるか

「112円割れ」

17日の欧米マーケットでは、米ドルが売られました。

アメリカの税制改革の行方の不透明感が背景。下院が16日に独自案を可決しましたが、感謝祭後から本格化する上院の審議に不確実性があります。この日はさらに、ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が、トランプ陣営の幹部十数人に対し書類の提出を求めたとウォールストリートジャーナルが報じたことも米ドル売りを誘いました。

米ドルは対円で大幅安。一時112円を割りました。米国債の利回りが大幅に低下、米ドル売りが加速しました。

ユーロは対米ドルで上昇。対円では下落、132円台前半まで売られました。ユーロ圏の9月の経常収支は黒字が拡大しました。

英ポンドは対米ドルで小幅高。対円で一時148円を割りました。アイルランドのコベニー外相は、ブレグジット交渉が次の段階に進む状況にないとの認識を示しました。

米国債利回りの低下を受け、南アフリカランドは上昇しました。

トルコリラは急落しました。トルコのエルドアン大統領が、利下げしないチェティンカヤ中銀総裁を批判、新たな中銀総裁を指名する可能性を示唆しました。

リスク回避ムードが強く資源国通貨は軟調でした。

カナダドルは下落。カナダの10月の消費者物価指数は予想と一致しました。豪ドルとNZドルも、それぞれ対米ドル、対円で下落しました。

「感謝祭ウィーク」

来週23日木曜日は、サンクスギビングデー(感謝祭)でアメリカの連邦祝日。日本も勤労感謝の日で祝日です。特にアメリカでは、感謝祭前から数日間の休暇を取る人が多く、全体の取引が低調になると予想されます。

アメリカの経済指標は薄め。22日に公表されるFRB会合(FOMC)の議事録が注目。やや不安定な株式相場の動きも米ドル相場に影響する可能性があります。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、日本株の調整が続き、ロシア疑惑や北朝鮮リスクがクローズアップされれば、一段の下落が警戒されるとの見通しを伝えました。111円台に下落する可能性もあるとしています。一方、株価が底堅く推移し、アメリカの税制改革法案の審議に進展すれば、114円近くまでの上昇もありうるとしています。レンジは、米ドル/円が111円50銭~114円ちょうど、ユーロ /米ドルは1.1700ドル~1.1950ドルと予想しました。

スコシアバンクは、円相場について、9月半ば以降にCFTCの円のショートポジションが倍増、ポジション調整の動きで不安定になりそうだとコメントしました。

テクニカル分析では、米ドル/円が下落すれば、10月13日安値の111円50銭近辺を試しに行くとの見方があります。

このところ、ユーロが堅調に推移しています。ブルームバーグは、リスク回避局面で逃避資金がユーロに向かう傾向が強まっていると伝えました。ブルームバーグのアナリスト調査では、ユーロの対米ドル相場が来年1.22ドル、2019年は1.25ドルに上昇するとの中間予想でした。

一方、BKアセットマネージメントのストラテジストは、来週発表されるユーロ圏のPMIなどが弱いと予想、ユーロが大きく売られる可能性があるとコメントしました。

今週は資源国通貨が軟調でした。カナダドルは23日発表の小売売上高が注目。豪ドルは21日公表の中銀議事録、NZドルは21日の乳製品オークションと24日の貿易収支が材料になりそうです。

23日には、南アフリカ中銀が金融政策委員会を予定しています。

「NYダウ、反落」

17日のヨーロッパの株式相場は下落しました。DAXは53ポイント安、FTSEは6ポイント下げました。

ニューヨーク株式相場も下落。税制改革の不透明感が影響しました。ダウは100ポイント安。主要指数は2週連続で下落しました。

ニューヨーク原油相場(WTI)は、サウジアラビアのエネルギー相の発言と米ドル安を受け大幅反発しました。終値は2.56%高の56米ドル55セント。金相場は1.43%高の1296米ドルでした。

NY時間17日 午後4時、東京時間18日午前6時時点の状況です。

[November 17, 2017]  No 031843781


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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