2分でわかるアメリカ

2017/11/16マーケット: 米ドル安、資源国通貨売り

「円全面高」

15日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが売られました。

アメリカの税制改革の不透明感と原油安が影響してニューヨーク株式相場が続落、米国債の利回りが大幅に低下したことが影響しました。

米ドルは対円で113円を割り、一時112円台半ばまで売られました。円は全面高でした。

ロイターによりますと、通貨オプション市場で、米ドル/円のインプライド・ボラティリティ(予想変動率)が急上昇しています。1カ月ぶりの高水準。FRBの利上げを警戒しているとロイターが伝えました。

ユーロは対米ドルでほぼ横ばい。対円では軟調でした。ユーロ圏の貿易黒字が前年比で拡大しました。ECB理事会メンバーのエストニア中銀のハンソン総裁は15日、ユーロ圏経済の見通しが改善、政策シフトが正当化されるとの見方を示しました。

英ポンドは対米ドルでほぼ横ばい。対円では下落しました。イギリスの7-9月期の失業率は4.3%と、約40年ぶりの低水準でした。一方で、就業者数は1万4000人減りました。賃金の上昇率はインフレ率を下回りました

全体的にリスク回避ムードが強く、新興国通貨は軟調でした。南アフリカランドは対円で下落。

トルコリラの対円相場も続落しました。トルコの8月の失業率は10.6%、前月比で0.1ポイント低下しました。

原油安を受け、資源国通貨が軟調でした。カナダドルは対米ドルで下落、対円で88円台前半まで売られました。

豪ドルも下落。対米ドルで0.76割れ、対円で86円を割りました。NZドルは対米ドルでほぼ横ばい。対円で続落しました。

「欧米株続落」

15日のヨーロッパの株式相場は続落。アジア市場の株安が連鎖しました。決算はまちまち、原油安を嫌気しました。

ニューヨーク株式相場も続落。原油安が影響。ブル(強気)相場に疲労感がみえるとの指摘がありました。

ニューヨーク原油相場(WTI)の終値は0.66%安の55米ドル33セント。金相場は0.41%安の1277米ドルでした。

NY時間15日午後4時、東京時間16日午前6時時点の状況です。

[November 15, 2017]  No 031843779

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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