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2017/10/31マーケット: 米法人税段階的引き下げも、米ドルに重石

「円堅調」


30日の欧米の外国為替マーケットでは、ややリスク回避ムードが強まりました。


共和党下院が、現行35%の法人税率を来年から3%ずつ段階的に引き下げ、2022年に20%にする案を検討しているとブルームバーグが報じたことに反応しました。さらに、「ロシア疑惑」でトランプ陣営の元選挙本部長らが起訴されたことが一部影響しました。


先週末まで米ドルが堅調に推移した反動で、利益を確定する米ドル売りが増えました。ポジション調整が米ドルを圧迫しました。


米ドルは対円で113円台前半に下落しました。米国債利回りが低下、米ドル売りを誘いました。ただ、113円を割ることはありませんでした。円は幅広く買われました。


アメリカの9月の個人消費支出は8年1カ月ぶりの大幅な伸びを記録。注目された個人消費支出物価指数はほぼ予想通りの伸びでした。


ユーロは対米ドルで小幅反発。対円では131円台後半のユーロ安水準で取引されました。ドイツの10月の消費者物価指数が予想を下回りましたが、影響は限定的でした。スペインのカタルーニャ州の独立問題への懸念が後退しました。


英ポンドは対米ドル、対円で堅調でした。イングランド銀行は、今週の金融政策委員会で2007年以来初めて利上げすると予想されています。


トルコリラは対米ドルで小幅高。対円では軟調でした。南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばいでした。


カナダドルは下落。カナダ中銀が追加利上げに慎重な見方を示して以降、軟調な展開が続いています。


豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで小幅高、対円で小幅安でした。


「NYダウ反落」


30日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。スペインのカタルーニャ州の世論調査で、独立賛成派が33%に低下したことを受け、マドリードが大幅高でした。DAXは12ポイント高。FTSEは17ポイント下げました。


ニューヨーク株式相場は反落しました。 法人税の段階的引き下げが検討されているとの報道が影響しました。個別には、iPhone Xの予約が殺到しているアップルが買われ、上場来高値を更新しました。反面、ソフトバンクは傘下のスプリントとTモバイルとの統合交渉から撤退すると伝えられ、その報道を受けてスプリントが急落しました。


ニューヨーク原油相場(WTI)は0.46%高の54米ドル15セント。金相場は0.46%上昇し、1277米ドルで取引を終えました。
NY時間30日 午後4時、東京時間31日午前5時時点の状況です。


[October 30, 2017]  No 031843767


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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